カメラを選ぶときに注意したい点に「重さ」があります。
カメラを探していると、ついスペックや画質、外観ばかりに目がいってしまいますが、実は「重さ」も大きなポイントです。
というわけで今回は【カメラを買う時は「自分に合った重さ」のものを選ぼう】と題して、「カメラの重さの考え方」についてお届けします。
カタログ値と「実際に持った重さ」の違い
カメラは重さが同じでも、実際に手にしてみると思ったよりも「重く感じるもの」や「軽く感じるもの」があります。
これはカメラの大きさやデザインの違いによるもので、「どこに重心がくるか」や「重さの分散具合」によって、持ったときに感じる重さがずいぶんと変わります。
たとえば、わたしたちが使っているカメラの1つにOLYMPUSのものがあります。
OM-DやPEN Liteシリーズを使っていますが、これらは下の部分が重い設計になっているもののが多く、手にしてみると意外とずしっとした重さを感じます。
また、ボディの大きさも重要で、次の2つの機種があったとします。
- ボディが小さくて500g
- ボディが大きくて500g
すると、同じ重さ(質量)でも、実際に持ってみると、ずいぶんと重さが違うように感じます。これは「サイズから受ける印象」や「重さの分散具合」が影響しています。
つまり、
- カタログに載っているのは「質量」であり、持った時に感じる重さではない
- ボディが小さくても重く感じる機種、大きくても軽く感じる機種もある
ということですね。
カメラ選びをする際は、実際に手にとって「重さ」をチェックするのがおすすめです。
なぜ「実際に持ったときの重さ」が重要なの?
では、なぜ「持ったときの重さ」が重要なのでしょう。
自分に合わない重さのカメラだと、次のようなことが起こりやすくなります。
- 持ち歩くときにストレスになる
- 持ち出すのがおっくうになり、気楽に写真を撮りにくくなる
「重いと感じるカメラ」は、最初は「買ったばかりだし、どんどん使うぞ」という気持ちで重さをカバーしているのですが、時間が経って冷静になってくると、その「重さ」が気になってくるんですね。
今はスマホで写真を撮る方も多いかと思いますが、ちゃんとしたカメラを持っていても、ちょっとした撮影であれば「わざわざカメラを出さなくても、スマホのほうが楽でいいや」と思うことがありませんか?
この感覚は、「重いと感じるカメラ」にもそのまま当てはまります。
「ちょっとした散歩だし、重いカメラを持っていくのは面倒だな」「軽いカメラのほうが楽でいいや」という気持ちになってしまうことが多いんですね。
これらは、最初に「自分に無理のない重さ」のカメラを選ぶことで解消します。
「自分に合った重さ」のカメラはどう探す?
「自分に合った重さ」のカメラをさがすのには、実際に触るのがいちばんです。
まずは実際に触ってみよう
まずはカメラを実際に触ってみましょう。持った感じの重さがわかります。持ちやすさやサイズも含めて「自分にとって軽いか重いか」をみてみましょう。
どんな姿勢で撮る?構える動作をしてみよう
持った感じの重さが分かったら、次はカメラを構えてみましょう。
この時に、「構えていない姿勢→構える」という動作を何度かすると、使うときの重さがイメージしやすくなります。
あちこちにカメラをむけてみよう
次はいろいろな方向にカメラを向けて構えてみましょう。上下左右、実際に撮るイメージで構えてみます。
重さのバランスがわかり、より実際に使ったときの重さがイメージしやすくなります。
まとめ
このようにチェックすると、「スペック上の重さ」と「体感的な重さ」の違いがよくわかります。カメラは「持って撮るもの」ですので、持った感覚は本当に重要です。こればかりは、数字ではわかりません。
カメラを選ぶときは、ぜひ実際に触ってみて「持ったときの重さ」にも注目してみましょう。