オリンパスのレンズには「ZUIKO」という名前がついています。今回は、このZUIKOの秘密に迫っていきましょう。
ZUIKOとは
「ZUIKO」は「ズイコー」と読みます。オリンパスのレンズにつくブランド名です。さっそく名前の由来とその歴史をみてみましょう。
ZUIKOの名前の由来
ZUIKOの由来は、光学設計をしていた「瑞穂光学研究所」の名前からきています。
瑞穂光学研究所は略して「瑞光」と呼ばれており、「瑞光」という言葉の縁起のよさもあって、レンズ名を「ズイコー」にしたといわれています。※
※瑞光・・・吉兆を示すめでたい光の意。
初登場は1936年(昭和11年)
オリンパスは、1934年(昭和9年)に写真レンズの研究を始め、1936年(昭和11年) に第一号写真レンズ「ズイコー」75mmF4.5を完成させました。
これがズイコーレンズのはじまりです。ズイコーレンズを搭載したオリンパスのカメラの第1号はこんなカメラでした。
画像引用:オリンパスカメラミュージアム「セミオリンパス1型」
「セミオリンパス1型」です。価格は105円。当時は初任給が75円といわれた時代ですから、かなりの高級機であることがわかります。
今見てもデザインのよさが際立つカメラですね。
ZUIKOブランドの展開
現在メインとなっているのが、デジタルカメラ用レンズとして展開している「ズイコーデジタル」です。
ズイコーデジタルは2003年からはじまり、デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼用、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)のブランドとして展開されています。
次のように名称が区分けされています。
・ZUIKO DIGITAL・・・デジタル一眼レフ用
・M.ZUIKO DIGITAL・・・マイクロフォーサーズ(ミラーレス一眼)用
・i ZUIKO DIGITAL・・・コンデジ用
現在の主流のOM-DシリーズやPENシリーズのレンズに「M.ZUIKO」と入っているのは、こうしたところからきています。
まとめ
ZUIKOブランドは、一時期、使われなかったことがあるものの、昭和のはじめから続く長い歴史を持ったブランドです。こうした歴史を知るのもおもしろいものですね。

はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きな鳥はカワラヒワ。
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