今回はキャノン機に搭載されている「デュアルピクセルCMOS AF」についての解説です。
デュアルピクセルCMOSとは
デュアルピクセルCMOS AFは、キヤノン独自のAF方式です。
広いAFエリアで、高速で精度の高いピント合わせができるのが大きな特長です。動くものに強いのも特長です。
分類としては、像面位相差AFの一種になりますが、従来の像面位相差AFのデメリットだったAFエリアの狭さを解消しています。
位相差AF、像面位相差AFについて知ってみよう
今回は、位相差AF、像面位相差AFについての解説です。位相差AFは、専用のAFセンサーを使用したAF方式で、高速なピント合わせができるのが特長です。そのため、像面位相差AFは、撮像素子の一部にAFセンサーを組み込むことで、専用のセンサーなしで位相差AFを実現した方式です。
ハイブリッドCOMS AFとの違い
KissシリーズなどのハイブリッドCOMS AFとは、次のような違いがあります。
・ハイブリッドCOMS AF:ところどころに位相差AF用の画素を配置
・デュアルピクセルCMOS AF:ひとつひとつの画素が位相差AFセンサーとしても機能する
そのため、デュアルピクセルCMOS AFは、全ての有効画素からの情報を利用して、位相差AFによる高速なピント合わせをすることができます。
ハイブリッド方式は位相差AFとコントラストAFの併用ですが、デュアルピクセルCMOS AFは、最終合焦点まで位相差AFが行われます。
より高速で精度の高いピント合わせが可能になっています。
まとめ
今回はデュアルピクセルCMOS AFについての解説でした。一時、デジタル一眼の進化は頭打ちと言われたこともありましたが、AFはまだまだ進化していきそうな勢いですね。
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コントラストAFって何?
コントラストAFとは、被写体のコントラストを利用してピントを合わせる方式のことをいいます。AFの精度が高く、画面の広い範囲でピントが合わせられるのが大きな特長です。ピントが合った位置がもっともコントラストが高くなるという性質を応用してつくられています。