デジタル一眼は、機種ごとにISO感度がきまっています。
が、カメラの設定をいじっていると、もっと広く設定できることに気づきます。
これを「拡張感度」または「拡張ISO感度」といいます。
ざっくり言うと、拡張感度はおまけみたいなもの。
「とりあえず使えるけれど、画質は保障しません」というものです。
これに対し、最初から使えるようになっているISO感度を「常用感度」または「常用ISO感度」といいます。

常用感度(常用ISO感度)とは
常用感度は、メーカーが「一定の品質をキープできる」と考える感度です。
通常、この感度が「そのカメラの性能」としてスペック表に記載されます。
こうしたマークや
こんなマークでよく書かれていますね。
メーカーがカメラを宣伝する場合も、この「常用感度(常用ISO感度)」を使います。
拡張感度
拡張感度(拡張ISO感度)は「オプション扱い」で、あえて設定しないと使えないようになっています。
常用感度での撮影に比べて、次の点で劣ります。
- 画質全体が甘くなる
- ノイズ(ざらつき、むら、すじ)が出やすい
そのため、キレイな写真として使うのは難しく、あくまで緊急用となります。
常用ISO感度ではどうしても撮れない場合に、やむをえず使うといった感じですね。
どのぐらい拡張できるのか
拡張感度の例をみてみましょう。
キヤノンのエントリー機として人気の「Kiss X9」では、次のようになっています。
- 常用感度:ISO100~25600
- 拡張感度:ISO51200相当まで可能
つづいて中~上級者向けの機種「NikonのD7500」です。
- 常用感度:ISO100~51200
- 拡張感度:ISO50相当まで減感/ISO1640000相当まで増感が可能
今は、常用感度の幅が広いので、拡張感度はまさに「緊急用」という感じですね。

まとめ
今回は、「常用感度(常用ISO感度)」と「拡張感度(拡張ISO感度)」についてでした。
基本的に「常用感度」が、そのカメラの性能になりますので、こちらをみるようにしてください。
数字が大きいほど「高感度に強い(暗いところでも撮りやすい)」カメラですよ。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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