新しいカメラが出ると、「高感度に強い」「高感度撮影に強い」という言葉がよく聞かれます。
言葉だけ聞くとむずかしいイメージですが、意味はかんたん、「暗い場所でも撮影がしやすい」ことです。
具体的にいうと、次のような特性があります。
暗いところでも、手ぶれしにくい
暗いところでも、ノイズが出にくい
暗いところでも、写真が汚くなりにくい
だから暗いところでも撮りやすい、それが高感度(撮影)に強いカメラです。

「暗いところ」と「高感度」の関係
「高感度(撮影)に強いカメラは、暗いところで撮りやすい。では、どんな場所が「暗いところ」にあたるのかみていきましょう。
たとえば、こんな場所が「暗いところ」です。
- 部屋の中
- お店の中
- 体育館など施設の中
- 明かりの少ない場所
- 夜
カメラにとって、太陽光があたらない場所やあたりにくい場所は「暗いところ」になります。
カメラは基本的に「暗いところ」に弱く、そこではブレやすい・ノイズが出やすい・写真が汚くなりやすいといったことが起こります。
つまり、室内やお店の中、光の少ない場所ではキレイに撮れないのですね。
でも、それでは困りますよね。家の中やお店、屋内のイベントなど、いろいろな場所で撮れなくなってしまいます。

高感度に強いカメラはどう探す?
今は入門機でも高感度に強いものが増えてきましたが、こだわって探すのあれば次の点に注意して探してみましょう。
ISO感度に注目する
デジタル一眼では「ISO感度」をみて、感度の強さをチェックします。
うしろの数字が大きいほど、高感度に強いカメラと考えます。
たとえば、次の2つをみてみましょう。
- ISO100~6400
- ISO100~51200
2番目のほうがうしろの数字が大きいですよね。
数字に余裕があるほうがキレイに撮れます
ISO感度は上の数字に余裕があるほど、暗いところでもキレイに撮りやすくなります。
たとえば、先ほど例に挙げたカメラで「ISO3200」で撮るとしましょう。
どちらのカメラでも撮ることができますが、数字に余裕があるカメラのほうがキレイに撮れます。


ISO感度の上限の考え方
ISO感度は上げていくにつれて、写真にノイズが増えてくる性質があります。
たとえば「ISO 100~51200」となっている機種でも、MAXまで上げると、かなりノイズが目立つようになります。
つまり、実際に「キレイな写真」として使えるのは、2つぐらい手前の12800ぐらい(場合によってはもっと手前)までなんですね。
つまり、上限の数字は「MAXまで使える」というよりも、
- 上限がここまであるなら、ISO12800ぐらいまでなら実用できるかな?
- ISO 6400あたりまでなら、ノイズがほとんど目立たないかな?
という目安として考えます。

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まとめ
画像の荒れについては、実際はISO感度の幅だけでなく、イメージセンサーや画像処理エンジンとのバランスによっても変わってきます。
あくまで目安ですが、これを知っておくと、高感度に強いカメラを見つけやすくなりますよ。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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