カメラには、オートフォーカスやマニュアルフォーカスなど、「フォーカス」を使った用語がいくつかあります。
今回は、「フォーカス」という言葉にスポットをあてて、さまざまなフォーカスをみていきます。
フォーカスとは
カメラにおけるフォーカスは、主に「焦点(ピント)」「焦点(ピント)をあわせる」という意味で使われます。
オートフォーカスやマニュアルフォーカスの「フォーカス」もこの意味です。
また、ピントを合わせること、そこに焦点をあてることを「フォーカスする」といった使い方もします。
機能として使われるもの
オートフォーカス
オートフォーカスは、シャッターを半押しすると自動でピントをあわせてくれる機能です。カメラにとって欠かせない機能の1つですね。
Auto Focusを略して「AF」ともいいます。
マニュアルフォーカス
マニュアルフォーカスは、手動でピントをあわせる機能です。
オートフォーカスと違って、シャッターを半押ししても自動ではピントがあいません。ピントリングをまわして、自分でピントをあわせます。
機械まかせではないため、狙ったところに確実にピントをあわせられるのがメリットです。
Manual Focusを略して「MF」ともいいます。
撮り方・用語として使われるもの
パンフォーカス
パンフォーカスは、手前から奥までの全体にピントがあってみえる写真のことをいいます。
カメラで普通に撮ると、ピントからはずれた部分ははっきり写らなかったり、ボケて写ります。
この写真でいえば、すずめの前後がわかりやすいかと思います。ピントからはずれているので、はっきりと写っていませんね。
レンズや設定によって違いはありますが、普通に撮れば多かれ少なかれ、「ピント位置」と「ピントがはずれた部分」とでは描写に違いがあります。
こうしたことを意図的に避けて、手前から奥までピントがあってみえるように撮るのが「パンフォーカス」です。
近景から遠景まではっきりと写り、全体の状況がよくわかる写真になります。
ちなみにどのような設定でとる場合も、カメラのピントは画面の中の1点(面)にあいます。
つまり、パンフォーカスは「全体にピントがあっているようにみえる」撮り方であって、全部にピントがあっているわけではないので注意が必要です。
アウトフォーカス
アウトフォーカスとは「ピントからはずれた部分」「ピントがはずれてボケてみえる部分」のことをいいます。
この写真でいえば、ピントからはずれた部分がぼんやり写ったり大きくボケていますね。これがアウトフォーカスです。
この部分をどう見せるかで写真全体の雰囲気がかわってきます。
ソフトフォーカス
被写体をやわらかい雰囲気で撮ることを「ソフトフォーカス」といいます。
ソフトフォーカス用のフィルターや、カメラについているソフトフォーカスのモードなどを使うと撮りやすくなります。
フィルターがない場合は、レンズの表面に息をふきかけて曇らせて撮るといった方法もあります。
ソフトフォーカスは、全体をやわらかく描写するのが狙いですが、ピントは狙ったところにきちんとあわせます。
ピントがはずれてボケてみえる「アウトフォーカス」とは違うということですね。
まとめ
今回は「フォーカス」を使った機能・用語についてみてきました。
何気なく使っていた機能や撮り方も、こうしたことを知ると、より意図して写真を撮ることができます。よかったら参考にしてみてくださいね。