最近「ローパスフィルターレス」仕様のカメラが増えてきました。
ローパスフィルターレスだと、ローパスフィルターのあるものに比べて、解像度が高くなります。
ローパスフィルターによって低減させていた「偽色」や「モアレ」が出やすいといったデメリットもありますが、技術の進化により、実用にはほぼ問題のないレベルまできています。
ローパスフィルターとは
ローパスフィルターは、カメラの内部につけられているもので、偽色やモアレを低減させる役割があります。
偽色やモアレとは、「細かい連続模様」や「網目のあるもの」を写した時に、実際とは違う色になったり、縞模様のようなものが出る現象をいいます。
それを抑えるのがローパスフィルターです。
ただ、その効果と引き換えに解像度が低下するというデメリットがあります。
そこで登場したのがローパスフィルターレスです。
ローパスフィルターレスとは
解像度の低下を避けるためにローパスフィルターをなくしたもの、それが「ローパスフィルターレス」です。
解像度の高さが大きな魅力で、「偽色」や「モアレ」も技術の進化によって、ローパスフィルターがなくてもかなり抑えられるようになってきたことが採択の背景にあります。
偽色やモアレは完全に解消されたのか
現段階では、ローパスフィルターがあるものに比べると、偽色やモアレが発生しやすい傾向があります。
偽色やモアレは、主に「人工物」を撮る際に発生する現象で
・細かい連続模様やデザイン
・網状のものがある建築物や細工
といったもので顕著になります。
これを解消するために、ペンタックスのように、必要な時だけ偽色・モアレを防ぐことのできる「ローパスセレクター」を搭載している機種もあります。
まとめ
デジタル一眼の進化は頭打ちと言われることもありますが、こうして考えてみると、着々と進化していることがわかりますね。
ローパスフィルターレスは積極的に採用するメーカーが増えていますので、今後の進化も要チェックです。