前回の記事では、私たちのケースを例にして「こうやって本を買うと失敗する」というパターンをいくつか紹介しました。

今回はその続きです。
自分の方向性にあわない本
写真を撮っていると、次第に「自分はこんな写真が好き」「こんな雰囲気の写真を撮りたい」といった方向性がみえてきます。
この方向性(スタイル)は非常に重要で、本の合う・合わないにも大きく影響します。
本を買う時に、自分のスタイルからかけ離れたものを選んでしまうと「合わない」と感じることが多々あります。
たとえば写真の補正
たとえば写真の補正について書かれた本を探しているとしましょう。
こうしたときにぜひ押さえておきたいポイントは、「自分の写真の方向性に合っているかどうか」をみることです。
ここが大きく違っていると、本を読んだ際の満足度に大きな差がでます。
たとえば、自然な雰囲気の写真を目指しているのに、CGみたいな写真をつくる補正術の本を買ってしまったようなケース。
役に立つ部分がゼロとはいいませんが、本と自分との方向性に大きな違いがあるので、「このやり方はどうなんだ?」と感じる部分が多々でてくるでしょう。
やはり、自分が目指す方向性に近いものを選んだほうが、ゴールへの道筋がつけやすくなります。
どのパターンにも共通すること
さて、ここまで私たちのケースをもとに「こうやって本を買うと失敗する」というパターンを紹介してきました。
これらのパターンをみると、共通する部分があることが分かります。
それは
- 「今、その本が本当に必要」と思っていないのに買っている
ということです。
人の声につられて買ってしまう、義務感のような思いで買っている、いつか役立つだろうと買っている、自分の方向性と違う本を買っている……いずれのケースもそうですね。
ここからわかることは
- 必要な時に、必要な知識が載った本を買う
ようにすれば、失敗する確率を減らせるのではないかということです。
そうすると、本を選ぶ際のポイントが「必要な知識が載っているかどうか」となり、本を探しやすくなります。
本を探す
近年は、歴史のある写真雑誌が休刊になるなど、カメラ・写真関連の本を取り巻く状況は厳しくなっています。
ひと昔前のように、カメラ・写真関連の本が次々と出版されることは期待できないかもしれません。
が、電子書籍に視野をむけてみると、いろいろな本を発掘できたりします。

古いカメラ雑誌や本が電子書籍化されていることも多々あります。
電子書籍化されている本や雑誌は限られていますが、家にいながらして過去の書籍を探すことができるのは大きなメリットです。
もしかしたら「過去」に自分の方向性に合った本があるかもしれない――そんな探し方もできるということですね。