写真を撮っていると、「この被写体は、やわらかい色合いで撮るのがよさそう」というものに出会うことがあります。
最近のカメラは、発色が派手なものが多く、やわらかい色合いで撮ろうと思うと、すこし難しかったりします。
そこで今回は「やわらかい色合いで撮るなら、くもりの日がおすすめ」と題して、くもりの日に撮るメリットをお届けします。
くもりの日がおすすめの理由
くもりの日は、やわらかい色合いの写真を撮るのにいい条件がいくつも揃っています。
ちなみに本記事でいう「やわらかい色合い」とは
- 色合いがやさしい(彩度がひかえめ)
- 明暗差が少ない
- コントラストが低め
といったものを指します。
くもりの日は光がフラット
くもりの日は晴天時に比べて、光がフラットです。
そのため、全体が同じような明るさになり、明暗差の少ない写真を撮りやすくなります。極端に明るいところ・暗いところができにくく、画面全体もやわらかくみえるようになります。
くもりの日は光がやわらかい
くもりの日は光がフラットなのに加えて、光がやわらかいのも特長です。
硬い光で写真を撮ると、被写体の輪郭がはっきり・くっきりと出やすくなります。それに対し、光がやわらかいところで撮ると、被写体の輪郭もやわらかく出やすくなります。
やわらかい光は、全体の色合いにも影響があり、彩度がひかえめでやさしい色合いになりやすい傾向があります。
そのため、くもりの日の「やわらかい光」は、やわらかく見せたい被写体を撮るのに最適。自然のものを撮る時に、ぜひねらいたい天候です。
派手な色もうまくまとまる
晴天時に撮ると「色がとんでしまう」「派手になりすぎてしまう」ような被写体も、くもりの日はねらい目。
くもりの日は光がやわらかく、彩度をおさえた写真を撮ることができます。そのため、晴れの日には「強すぎる」と感じる色合いも、ほどよい彩度で落ち着かせることができます。
特に、原色や蛍光色に近い色合いの被写体は、くもりの日にチャレンジしてみる価値があります。
くもりの日は全体に光がまわりやすい
くもりの日は、光が全体にまわりやすいのも特長です。
全体にカゲが出にくく、カゲが入る場合もほんのり・やわらかく入ります。そのため、被写体の立体感がおさえられて、全体がソフトな印象になります。
まとめ
今回は「やわらかい色合いで撮るなら、くもりの日がおすすめ」と題して、くもりの日に撮るメリットをお届けしました。
お出かけなら晴れの日が最高ですが、カメラの場合は、くもりの日ならではの要素がいろいろとあります。よかったら参考にしてみてくださいね。