「このレンズは明るい」「2本目のレンズは明るいレンズがおすすめ」といった言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
今回は「明るいレンズって何?」というお話です。
明るいレンズとは何か
一般に、F値(えふち)の数字が小さいレンズほど「明るいレンズ」と表現されます。
レンズの名称をみると、「F3.5-F5.6」といった表記や「F2.4」といった表記がされています。この数字をF値といいます。
この数字が小さいほど明るいレンズといわれ、大きいほど暗いレンズといわれます。
明るいレンズの例
たとえば、キヤノンの人気レンズに「EF50mm F1.8 STM」があります。
キットレンズがだいたいF3.5-F5.6ですから、それに比べるとかなり明るいレンズになります。
明るいレンズって何がいいの?
では、明るいレンズはどんな点がいいのがみていきましょう。
まず、F値の小さいレンズ(明るいレンズ)はF値の大きいものに比べ、背景を大きくキレイにぼかすことができます。
そう、背景をぼかして主役をくっきり写す、いわゆる「一眼らしい」写真が撮りやすくなるのです。
また、明るいレンズは、1度に多くの光を取り込めるため、速いシャッタースピードを保ちやすくなり、動体の撮影や暗い場所での撮影もやりやすくなります。
こんなふうに考えます
たとえば、今持っているのがキットレンズの「F3.5-F5.6」だとしましょう。
これは最小F値が3.5ですから、今よりぼかしたいと思った時は、F3.5より低いF値のレンズを探します。
上に挙げた「F1.8」のようなレンズでしたら、F3.5よりかなり数字が小さくなりますので、その分、大きくぼかしやすくなります。
▲この写真の背景にあるのは花ですが、大きくぼけてもようのようになっています。明るいレンズを使うと、こうした撮り方もできます。
単焦点レンズ
明るいレンズの代表格に「単焦点レンズ」があります。
各メーカーとも明るいレンズがそろっており、キットレンズとは違った描写がたのしめます。
単焦点レンズについては、この記事「単焦点レンズは写真がもっと好きになるレンズ」で詳しく解説しています。
まとめ
F値が小さいレンズは、背景を大きくキレイにぼかすことができます。明るいレンズはたのしいですよー。