ダイナミックレンジは、「カメラで再現できる明暗の幅」のことをいいます。
幅ですので、「狭い・広い」を使って表現します。「ダイナミックレンジが狭い(広い)」といった使い方をします。
ダイナミックレンジが狭いとどうなる?
ダイナミックレンジが狭いと、再現できる明暗の幅が狭いので、白とびや黒つぶれが起こりやすくなります。
少し明るいだけ・少し暗いだけのところでも、真っ白になってしまったり、真っ黒になってしまったりします。
たとえばこの写真では、顔の明るいところとくちびるのハイライトが白くなっています。実際はほんの少し光があたっているだけなのですが、再現できる明暗の幅が狭いため、白とび状態になっています。
また、髪の部分も、実物は少し影がかかっているだけなのですが、再現しきれずに真っ黒になっています。
ダイナミックレンジの狭さが大きく影響している写真です。
ダイナミックレンジが広いとどうなる?
ダイナミックレンジが広いと、再現できる明暗の幅が広いので、明るい部分が白く飛んだり、暗い部分が黒くつぶれたりといったことが起こりにくくなります。
そのため、明るい部分や暗い部分の階調が出やすくなり、ダイナミックレンジが狭い場合に比べて、撮影シーンや表現の幅が広がります。
影が強く入っている部分も真っ黒にならず、暗い中にも階調感があります。
ダイナミックレンジの広さは、カメラの仕様やセンサーのサイズによって差があります。
まとめ
ちなみに「ダイナミックレンジ」は、デジタルカメラの用語です。フィルムカメラの場合は呼び方が変わって「ラチチュード」といいます。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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