三脚で撮影するときに便利なアイテムにリモートケーブルがあります。
リモートケーブルは、カメラにつないでシャッター操作をするためのアイテムです。いわば、有線式のリモコンです。
このアイテム、メーカーによって呼び方は様々で
- リモートコード
- リモートスイッチ
- リモートコントローラー
- シャッターリモコン
などの名称で販売されています。リモートレリーズ(レリーズ)と呼ぶ場合もあります。
様々な呼び方がされる有線式のリモコンですが、今回の記事では「リモートケーブル」という名称で解説していきます。
リモートケーブルは何のために使うの?
ブレにつながる要素をなくす
シャッターボタンを手で押すと、カメラ本体が揺れます。これは三脚を使った場合も同じで、少なからず揺れが発生します。
リモートケーブルは、これを防ぐためのアイテムです。カメラ本体に触れずにシャッター操作ができるので、シャッター操作による揺れが起こりにくくなります。
そう、「ブレにつながる大きな要素」をなくすわけですね。ブレのない写真を撮りたいときに重宝するアイテムです。
カメラから離れて撮影ができる
リモートケーブルはカメラから離れて撮影できるのもメリットです。
いったんピントをあわせたら、離れた場所からシャッター操作ができるので
- 被写体を目視で確認してシャッターを切ることができる
- 楽な姿勢で撮影ができる
- 揺れやすい場所でも動かずに撮影ができる
などの利点があります。
リモートケーブルはどんな撮影に便利?
リモートケーブルは「ブレをなくしたい」撮影全般に使えます。三脚とセットで使うのが基本です。通常の撮影のほか、次のような撮影にもよく使われます。
マクロ撮影、クローズアップ撮影
マクロ撮影やクローズアップ撮影など「緻密なピント合わせが必要な撮影」をする際に、リモートケーブルがあると便利です。
リモートケーブルを使うと、微妙なブレも起こりにくくなり、より安定した撮影ができます。
バルブ撮影
リモートケーブルは、バルブ撮影にも便利なアイテムです。
バルブ撮影とは「シャッターボタンを押している間はシャッターが開き、シャッターボタンを離すと閉じる」撮影です。花火や星空の撮影によく使われる方法です。
「カメラをいかに揺らさないようにするか」が大きなポイントで、リモートケーブルを使うとより安定感のある撮影ができます。
こちらの記事では、夜景・星空の撮影におすすめの本をピックアップしています。

シャッタースピードが遅い撮影
リモートケーブルは、室内や暗所などシャッタースピードが遅くなる場面での撮影にも有効です。この場合も三脚にセットして撮影します。
まとめ
今回は「リモートケーブルを使うとどんなメリットがある?」と題してお届けしました。
リモートケーブルは花火・星空・夜景の撮影に重宝されているアイテムですが、今回の記事で紹介したように通常の撮影にも使えます。便利なアイテムですので、興味のある方はぜひとも。