デジタル一眼は、横向きで持つことを基準に設計されています。
これはデジタル一眼レフもミラーレス一眼も同じで、横で持つことをメインにグリップやホールド感が考えられています。
そのため、カメラを縦にして撮影するのは
- 持ちにくい
- 見づらい
- 構えが安定しない
と感じる方も多いかと思います。
そうしたこともあって、つい横でばかり撮りたくなりますが、カメラに慣れてきたら意識して縦横を使い分けてみましょう。表現の幅がより広がります。
どのような環境でみるか
現在はプリントするほかに、パソコン、スマホ、タブレットなどさまざまな端末で写真を見ることができます。
パソコンがメインだった時代は「縦の写真をいかに見せるか」は大きな課題でした。
画面が横長なので、縦写真には厳しい点があるんですね。
- 大きく見せようとすると、一画面に収まらずスクロールが必要になる
- 一画面に入るようにすると、横写真に比べてちんまりしてみえる
といった問題がついてきます。
横写真は横幅を広く取っても画面に収まるのに対し、縦写真は縦横どちらを広く取っても「収まりにくさ」があります。
・・・が、現在は、スマホやタブレットといった「縦でも横でも見られる」端末があります。
そのため、パソコンの悩みどころであった縦写真も、画面を広く使って収められるようになりました。
特に縦がデフォルトの端末では、端末の向きを変えなくても縦写真を大きくみることができます。縦写真にとっていい時代になってきました。
横と縦で何が変わる?
横写真(横撮影、横構図)
横写真(横撮影、横構図)は横長の写真です。
横構図は、人間の目の位置(横に並んでいる)に対して自然な流れになるので、見やすい&情報が目に入りやすいというメリットがあります。
横長のものを撮る時、画面に広がりを出したい時などに最適です。
一口に「横長」といっても、3:2や4:3など画面の比率によって雰囲気が変わってきます。シーンにあわせて、最適な比率を探すのも面白いところです。
被写体を画面のど真ん中にもってくる「日の丸構図」をつくりやすいのも特長です。
タブーと感じる方の多い構図ですが、シーンによってあえて取り入れてみるとユニークさが出ます。
縦写真(縦撮影、縦構図)
縦写真(縦撮影、縦構図)は縦長の写真です。縦に長いものを画面に収めやすく、高さや奥行きを表現しやすくなります。
横位置では難しい、縦方向への広がりを出しやすいのも特長です。縦構図は、目線を縦に動かしながら見ることになるので、縦方向の情報に目がいきやすくなります。
縦構図は、画面の左右が入らない分、必要でない情報をカットしやすくなります。横構図で余計なものが入ってしまうときは、縦に変えると解消することがあります。
縦構図の構え方
縦で撮る時は、カメラのどちらを上にするか迷う方もいるかと思います。
答えは、どちらでもOK。シャッターボタンが上でも下でもどちらでも大丈夫です。構えやすい方を上にすればOKです。
構える際は、下になるほうの手の脇をしめ、シャッターボタンを押しやすい向きで構えます。
横に比べると慣れが必要ですので、最初は難しいと感じる方も多いかと思いますが、それが普通です。撮っていくうちに慣れてきますよ。
どうしても難しいという方は、縦だけ三脚を使うという手もあります。
まとめ
今回は、縦横での撮影についてでした。持ちやすい・構えやすい・撮りやすいことから、つい横で撮ってしまいますが、縦構図も積極的に入れていくと写真がよりたのしくなりますよ。
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