前回の記事では「いつもと違うメーカーのメモリーカードを買うときは」と題して、「カタログ値」の考え方についてお届けしました。
今回はメモリーカードの「耐久性」についての考え方です。
耐久性の考え方
商品の「耐久性」については、メモリーカードの限らず、実際に使ってみないとわからない点が多々あります。
が、それでもヒントになる情報や考え方がいくつかあります。
レビューのチェック方法
耐久性に関しては「実際に使い続けている人の声」は大きなヒントになります。
Amazonなどの通販サイトのレビューを見る際には次の点に注意します。
- 購入直後の声が多い
- 使用回数1~2回ぐらいの声が多い
そう、「商品が届く→1~2回使う→レビュー」といったものが大半なのですね。
つまり、基本的には使い始めの感想が多いということです。「耐久性を抜きにした感想」ともいえます。
が、レビューをみていくと、しばらく使ってからの感想を書いている人もいます。そう、耐久性の参考になるのはこうした声です。
レビューの注意点
ですが、気をつけたいのはレビューというものの性質です。
- 「しばらく使った人」のレビューは少ない
- 声が少ない=その声だけが実情なのかはわからない
という点です。
たとえば「しばらく使った人」のレビューが1件だけあったとします。そこに「半年で使えなくなりました」と書かれていたとします。
すると、つい「そういう商品なのかな?」と思ってしまいます。
が、気をつけたいのはこの点です。
レビューには次のような性質があります。
- 購入した直後にレビューをした人が、使い続けてから再びレビューをする確率は低い
そう、購入直後にレビューをした人たちが使い続けた結果はわからないのですね。
半年たっても問題なく使えているのか、あるいは使えなくなっているのかはわかりません。
ここが重要な点です。レビューで見えるものだけがすべてではないということです。
たとえばこんな考え方
レビューで「半年で使えなくなった」という声が1件あったとします。
この声を信じるとすると、たとえば次のような考え方ができます。
- この商品は、半年で使えなくなるのかもしれない
- この商品には、当たりはずれがあるのかもしれない
そしてこの2点をもとにすると、「だから、この価格なのかもしれない」という考え方もできます。
すると、購入するとしたら
- 半年使えればこの価格でもいいかな
- はずれる可能性もあるけれど、この価格なら許せるかな
と思えた時……と仮定ができます。
あくまで「そのレビューを信じるのなら」というのが前提ですが、こうした検討の仕方もあるということですね。
耐久性に関しては、推測・憶測に頼る部分が大半になりますが、こうした考え方をするだけでも、納得して購入しやすくなるかと思います。
次回は、メモリーカードのトラブルについてみていきます。