今回は「Velbon EX-440N」の仕様表をもとに、三脚に使われているパーツの名前や用語を解説していきます。
基本的に、どの三脚でも使われる名称・用語ですので、同じ知っておくと便利ですよ。
では、さっそくEX-440Nの仕様表をみてみましょう。
全高 | EVあり:1530mm EVなし:1267mm |
最低高 | 445mm |
脚径・段数 | 220mm・4段 |
クイックシュー | あり |
水準器 | あり |
推奨積載 | 1kg |
脚ロック方式 | レバー式 |
石突 | ゴム式石突 |
質量 | 1180g |
こうして見ると、いろいろな用語が並んでいます。1つ1つみていきましょう。
主な用語の解説
全高・最低高
「全高」とは、三脚をめいっぱい高くした時の「高さ」のことです。
「EV」はエレベーターの略です。使うと高さは出ますが、振動の影響を受けやすくなりますので、通常はEVは伸ばさずに使います。
「最低高」は、最も低くしたときの高さのことです。
脚径・段数
「脚径」は、三脚の脚の太さのことです。太いほど安定感がありますが、その分、重くなります。
「段数」は、三脚の脚が何段式になっているかです。多いほど縮めた時にコンパクトになりますが、先端の段ほど脚が細くなります。
段数が少ないほうが、縮長は長くなりますが、立てたときの安定感があります。
クイックシュー
クイックシューは、カメラと雲台(三脚の台座部分)の着脱方式、またはパーツのことです。
クイックシューがあると、ワンタッチでカメラと三脚をつけることができます。
EX-440Nの場合は、このパーツをカメラの底部につけておくと、ワンタッチでカメラを三脚につけることができます。
ちなみにクイックシュー方式でない場合は、カメラと三脚をつけるときに毎回、ネジで固定する必要があります。
水準器
「水準器」は水平をとるときの目安に使います。これがあると、三脚で水平をとりやすくなります。
EX-440Nの水準器。気泡が赤い円の中心にくると、水平の目安です。あくまで目安ですが、水準器があると非常に便利です。
推奨積載
「推奨積載」は、三脚が支えられる重さの目安です。「耐荷重量」と表現されることもあります。
一般に、低価格帯の三脚は1~1.5kgが多く、軽めのカメラでの使用が推奨されています。基本的に、重さに余裕を持って選ぶのがセオリーです。
ちなみに、重さの許容範囲を超えると、カメラの向きを固定しきれなかったり、三脚がカメラを支えきれない―といったことが起こる可能性があります。
脚ロック式・石突
「脚ロック式」は、三脚の伸ばした脚を固定する方法です。レバー式は「レバーを上げるとゆるみ、下げると固定」になります。
写真は、EX-440Nのレバーを上げたところです。この状態だと脚を伸ばしたり縮めたりできます。レバーを下げると、その位置で固定されます。
「石突」は、三脚が地面と接する部分のことです。パーツの形状や材質が表示されます。EX-440Nの場合は「ゴム式石突」、つまり地面と接する部分がゴムになっていますよ、ということです。
まとめ
今回は、低価格三脚の仕様表をもとに、三脚の用語の解説しました。特に「脚径・段数」は三脚の使い勝手に影響してきますので、知っておくと便利ですよ。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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