カメラの入門書や、写真の撮り方について書かれた本にはいろいろなものがあります。
そうした本の中には、作例の写真を
- どのような設定で撮ったのか
- どのような機材で撮ったか
など、撮影時の情報をくわしく書いているものがあります。
機種や機材にあわせて、たとえば絞り・露出補正・シャッタースピード・ISO感度・ホワイトバランスなど、その写真を撮ったときの設定が書かれているケースですね。
こうしたデータは、非常に参考になる情報です。
作例と同じようなシチュエーションであれば、その通りにやれば、似た雰囲気の写真が撮れる可能性が高まります。
こうすれば同じような写真が撮れる――こうした情報は初心者さんにとっては非常にありがたいもので、いい雰囲気の写真を撮る近道にもなります。
が、せっかくのいい機会です。
こうした情報を使って、より写真をたのしんでみましょう。
設定を変えて撮ってみよう
ここからは、撮影時のくわしい設定を書いてくれている写真のことを「お手本」と呼んで話をすすめていきます。
お手本と同じ設定で撮影をすることができたら、次はそれとは設定を変えて撮ってみましょう。
が、まずは変える設定は「1つだけ」。複数の設定は変えないようにします。
なぜ1つだけ変えるの?
設定を変えて写真を撮ると、もとの写真とは設定を変えた部分が変わります。
ここでは「その違いをたのしもう」というわけですが、この際に変える設定は1つだけにします。
なぜなら、変える設定を1つだけにしておけば、その機能が
- 写真の何を担当していて、それを変えると何が変わるのか
がわかりやすくなるからです。
ここで複数の設定を変えてしまうと、組み合わせの問題も出てきますから、何がどう作用しているのかがわかりにくくなるケースが出てきてしまいます。
そう、1つだけにしておけば、その機能がどんな性質があるのかわかりやすくなるわけですね。
変化がわかりやすいものがおすすめ
「設定を1つ変える」といっても、設定の中にはどんなシチュエーションでも変化がわかりやすいものと、状況によっては変化がわかりにくいものがあります。
ですので、まずは変化がわかりやすいものからチャレンジしてみるのがおすすめです。
たとえばホワイトバランス。
ホワイトバランスを変えると、画面全体の色合いがガラッと変わります。設定変更時の変化が非常にわかりやすいので、こうしたチャレンジをする際におすすめです。
というわけで、次回はホワイトバランスを例にしてすすめていきましょう。
次回につづきます。