前回は「道しるべはどこにある?」と題して、「個人が何でも発信できる時代がもたらしたもの」をテーマにしてお届けしました。

今回はその続きです。
前回の記事では
前回の記事では、個人が何でも発信できる時代になって、「スタンダードな情報」が構築されにくくなった状況についてお話しました。
そのため、一般の人やこれからそのジャンルについて学ぼうとする人にとっては、「何が正しいのかわからない」状況になってしまっている可能性があることを書きました。
とりあえずどれが基本で、どれがスタンダードなの??という、根本的なことが非常に見えづらくなってしまっているのですね。
今回はその続きです。
自分の芯を持つ
今はインターネットを使っていると、非常にたくさんの情報が目に入ってきます。積極的に情報を得ようとしている人ならなおさらでしょう。
次から次へと新しい情報、未知の情報が目に入ってきます。
そうしたときに気をつけたいのが、情報の洪水に溺れてしまうこと、あるいはいろいろな情報に目移りをしてしまうことです。
そうした状況になってしまうと、たいていの場合、人は戸惑います。
また、今のように何でもかんでも数字で表す時代になると、それが人気のバロメーターのようにみえてしまうこともあります。
そうしたものの中にいると、人はとかく揺らぎやすいものです。
- 自分がちっぽけにみえてくる
- 自分がやってきたことに対しての自信がなくなる
- 何を目指せばいいのかわからなくなる
- 何を学べばいいのか、何を取り入れたらいいのかわからなくなる
- 常に誰かと比較してしまう
こうした思いを経験したことのある方も少なくないかと思います。
また、情報の洪水の中に身を置いていると、今の目に映る状況が「そのジャンルのすべて」であるかのようにみえてしまう傾向もあります。
そのようになってしまうのは、趣味を楽しむ上ではあまりよくないことで、よほど気をつけておかないと、その空気に飲み込まれてしまいます。
そうならないためには、「しっかりとした芯を持つ」必要があります。
そもそもなぜ揺らぐのか
では、「しっかりとした芯を持つ」にはどうしたらいいのでしょう。
それを知るには「そもそもなぜ揺らぐのか」を考えてみるとわかりやすくなります。
具体的には
- たくさんの情報が押し寄せる中にいると、なぜ自分は揺らいでしまうのか
ということですね。
この点を考えてみると、いろいろな原因が思い浮かぶかと思います。
新しい情報は魅力的に映る、自分にとって未知の価値観に触れて自信がなくなる、自分との感覚のズレを感じる、自分がやってきたことが古く感じられる――などなど、人によって様々なことが頭に思い浮かぶでしょう。
次回の記事では、この原因についてくわしく考察していきます。次回に続きます。