デジタル一眼は「背景をぼかして撮る」のも面白さの1つです。
ほんのりぼかす、大きくぼかすなど、レンズの種類や撮り方によって、様々なぼかし方ができます。
今回は「ぼかして撮るとどんな効果があるのか」についてみていきます。
ほんのりぼかす
デジタル一眼は、ピントが合っている部分ははっきり写り、そこからはずれるほどあいまいに写る傾向があります。
この「あいまいに写る部分」を「ボケ」といいます。
画面の中に「ピントが合っている部分」と「ボケている部分」があると、人の目はまず「ピントが合っている部分」に注意がいきます。
そのため、主役にしたい部分にピントを合わせると、見る人にも「見せたいところ」が伝わりやすくなります。
背景は少しぼかすだけでもディティールがあいまいになり、主役との差が出ます。
ぼかしたところはコントラストも下がるので、全体をくっきりと写した時よりも画面がすっきりとしてわかりやすくなります。
背景の形がわかる程度にぼかすと「そこにいる」という臨場感が出しやすくなります。
大きくぼかせるシーンでは、つい大きくぼかしたくなりますが、あえて小さくぼかして臨場感を演出するのも1つの方法です。
大きくぼかす
背景を大きくぼかすと、背景の形が非常にあいまいになり、非日常感を演出できます。
こちらは背景が大きくボケて、ほぼ色だけになっています。
「どこにいるのか」「臨場感」といった要素がなくなり、不思議な世界にいるような感覚になってきます。
肉眼で見るのとは違った、デジタル一眼ならではの世界観ともいえますね。
クローズアップ撮影では、背景を大きくぼかす方法がよく使われます。レンズから見た世界を楽しむことができます。
また、背景がごちゃごちゃした場所でも「背景を大きくぼかす」のは有効です。
背景を大きくぼかして、ほぼ色だけにすることによって、主役を際立たせることができます。
昆虫は特にですが、撮影者が思うような「きれいな背景」に来てくれることはなかなかありません。
そんな時は背景のぼかし具合で、ベストを目指すのも1つの方法です。
迷った時はいろいろ試してみよう
この場面では、どのぐらいぼかすのがいいのだろう・・・迷った時は、いろいろ試してみるのがおすすめです。
デジタル一眼は枚数を気にせずに撮れるのが強みです。
迷った時は、設定や撮る位置を変えて何枚も撮るようにすると、自分のイメージに合ったボケ具合を見つけやすくなります。
おしまいに
今回はぼかしの効果についてでした。こうした効果を意識しながら撮ると、写真を撮るのがよりたのしくなります。よかったら参考にしてみてくださいね。
\ こちらの記事もおすすめ! /