画面の雰囲気をまとめるのによく使われるのが、色のバランスを考える方法です。
特に、画面全体を近い色合いでまとめると次のような利点があります。
- 主役と背景がなじみやすくなる
- 画面がおだやかになり、見やすくなる
- 全体がまとまってみえる
全体が調和しやすいのが大きな特長で、見やすくわかりやすい画面をつくることができます。
今回は、近い色合いを使った画面のまとめ方についてみていきましょう。
画面を近い色合いで構成する
ポイントにしたい色を決めたら、似たような色が画面内に多く入るようにしていきます。
主に次の2つの方法があります。
同じ系統の色で構成する
この写真は、しべのブルーがポイントになる色です。しべのブルーを中心に、ブルーに近い色合いで画面全体を構成しています。
このように同じ系統の色で画面まとめると、主役と背景がよくなじみ、全体に落ち着きがでてきます。
類似色で構成する
こちらの写真は、画面の大部分が「緑がかったイエロー」「黄緑」「緑」で構成されています。
この例は先ほどのブルーでまとめた写真と違って、主役のつくしとは違う色で背景の大部分が構成されています。
これは「類似色」という考え方を使っています。
類似色とは、この図のように色が並んだ輪(色相環)をもとにした考え方です。
この色相環でとなりあう3つの色を「類似色」といいます。
イエローでしたら、イエローを含むとなりあう3つが類似色にあたります。つくしの場合はこの図のような感じですね。
メインの色を含んでいれば反対周りでもOKで、イエロー・オレンジ・赤という組み合わせもアリです。
もちろん、イエローをはさんだオレンジ・イエロー・黄緑という組み合わせもOKです。
画面に別の色が入ってもOK
今回紹介した方法は、画面の大部分が近い色合いになっていればOKです。
ですので、画面内に違う色の部分があっても大丈夫です。
この写真は枝の色が入っていますが、画面の大部分は、鳥の色に近い色で構成されています。
このように、画面内に別の色が入っても、全体が近い色合いでまとまっていれば、画面全体にまとまりが出ます。
こちらは、画面の大部分がうすい緑から緑色で構成されています。
ピントの合っている部分は白に近くみえますが、画面の大部分が近い色合いで構成されているので、画面全体にまとまりがあります。
また、ポイントにするカラーを複数にする方法もあります。
この写真では「目・髪・カゲ色」「唇・服・ほお・背景」がそれぞれ近い色合いで構成されています。
1色だけで構成するのとはまた違った雰囲気になります。
このように、似たような色を使う方法でも様々なまとめ方があります。
まとめ
今回は、画面を構成する方法の中から、近い色合いを使った方法を紹介しました。
使えるシーンがあったら積極的に使っていくと便利ですよ。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
\ こちらの記事もおすすめ! /