デジタルカメラには、デジタル一眼のほかに「コンパクトデジタルカメラ」があります。
いわゆるコンデジと呼ばれるカメラで、スマホが出る前はとても人気のあったカメラです。
その名の通り、コンパクトなものが多いのですが、実はとても大きなコンデジもあります。
たとえば、このLUMIX FZ85は、デジタル一眼レフと同じぐらいの大きさをしています。
ちっともコンパクトではありませんが、実はこれも「コンパクトデジタルカメラ」です。
コンデジとは大きさではなく、しくみの名前
デジタルカメラの時代になって、コンパクトデジタルカメラの定義は次のようになっています。
- レンズが固定式のカメラをコンデジと呼ぶ
- サイズは大きくても小さくてもOK
「レンズが固定式」というのは、レンズ交換のできないカメラのことです。
つまり、コンパクトデジタルカメラとは、大きさではなく「しくみ」のことをいうんですね。
なぜ、そうなった?
実は、フィルム時代は「コンパクトカメラ」は小型のカメラを指す名前でした。が、デジタルの時代になって、次第に大きなものが出てきました。
先ほど紹介した「LUMIX FZ85」のようなカメラです。
センサーサイズはコンデジと同じだけれど、超望遠撮影を楽しめるカメラですね。
こうしたタイプは大きなレンズが必要ですので、ボディも大きくなります。
ざっくりいうと、
- コンデジに大きなレンズをつけたら、ボディも大きくなっちゃった
というコンデジです。
こうした流れから、大きさではなく「しくみ」を指してコンデジと呼ぶようになっていきました。
サイズは大きくても、中身はコンデジです
先ほど紹介した「LUMIX FZ85」のようなコンデジを「ネオ一眼」と呼びます。
形や大きさが一眼レフにそっくりなことからついた名前ですが、中身はコンデジです。
ふつうのコンデジと同じセンサーサイズですので、写りもふつうのコンデジと同じです。
つまり、このタイプのカメラは、一眼レフのように撮るのが目的ではなく、「レンズ交換なしに、手軽に高倍率ズームをたのしめる」ところに魅力があります。
こうした気楽さは、コンデジらしいところですね。
まとめ
「コンパクトじゃないのにコンパクトカメラ」があるのはこういった理由からです。
もともとは「大きさ」を指す言葉だったのが、今では「しくみ」を指すようになったというわけですね。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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