今回は、PENTAXのレンズを例に、レンズ名の見方を知ってみましょう。
ペンタックスのレンズ名の見方
デジタル一眼のレンズ名には様々な記号や略称が入ります。
たとえばペンタックスでしたら、次のような記号や略称が入ります。
- smc PENTAX-DA 50mmF1.8
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
今回は、それぞれの表記についてどんな意味があるのかみていきましょう。
smc
レンズ名の最初につく「smc」からみてみましょう。
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
この「smc」は、コーティングを表します。多層膜コーティング「スーパー・マルチ・コーティング」が採用されているという略称です。
DA
次に「DA」の部分をみてみましょう。
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
これは、マウントを表す記号です。主に次のように分類されます。
- DA:APS-C機に対応したデジタル専用レンズをあらわします。
- FA:フィルム時代に開発されたもので、フルサイズ機に対応しています。APS-C機にも使えます。
- D FA:フィルム時代に開発されたものをベースにして、デジタル用として設計を最適化したものです。フルサイズ機に対応しています。APS-C機にも使えます。
各レンズは「DAレンズ」「FAレンズ」といった呼び方で親しまれています。
★(スター)
ペンタックスのレンズには、DA等の記載のあとに「★マーク」が入るものがあります。
こうしたレンズは「スターレンズ」と呼ばれ、ペンタックスのラインナップの中でも、超高性能レンズにあたるシリーズとなります。堅牢性、描写性能ともに高いレベルを誇ります。
Limited
ペンタックスのレンズには「Limited(リミテッド)」という表記が入るものがあります。
これは高性能な単焦点レンズにつけられる表記で、質感・写りともに高いレベルを誇るものにつけられます。この表記のあるレンズは「リミテッドレンズ」と呼ばれ親しまれています。
ED、AL
次に「ED」と「AL」の部分をみてみましょう。
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
EDは、特殊低分散(ED)ガラスを採用しているものにつく表記です。そのあとにある「AL」は、非球面レンズであることを表しています。
IF
つづいては「IF」です。
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
この「IF」は、インナーフォーカスであることを表します。インナーフォーカスだと、そうでないものに比べてレンズがコンパクトであることや、フォーカス時にレンズの全長が変わらないなどのメリットがあります。
DC
つづいては「DC」です。
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
DCは、DCモーター(直流モーター)を使っていることを表しています。そのほかに超音波モーターを使った「SDM」、パルスモーターを使った「PLM」といった表示があります。
WR
つづいては「WR」です。
- smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
WRは、防塵防滴仕様であることを示す記号です。WRがついていないものは、防塵防滴仕様ではありません。
まとめ
こうしてみると、レンズ名には様々な情報が盛り込まれていることがわかりますね。メーカーごとでそれぞれの表記があって、面白いものですね。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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