三脚とカメラを接続する台座部分を「雲台」といいます。
雲台には大きく分けて「3WAY雲台」と「自由雲台」があります。
今回は自由雲台のしくみと使い方をお届けします。
▼3WAY雲台についてはこちらの記事でくわしく書いています。
自由雲台のしくみ
自由雲台の使い方
自由雲台はネジを1つゆるめるだけで、カメラをあらゆる方向に向けられる雲台です。
ネジをしめると位置が固定されます。操作はこれだけです。
非常にシンプルな操作で、自由に&スピーディーにカメラの位置を決めることができます。
自由雲台は可動部分がボール式になっています。これで様々な方向に動かせるというわけですね。
また、可動パーツがここに集約されているので、雲台全体がコンパクトなのも特長です。
ちなみに、こちらが3WAY雲台。
可動パーツが増えるため、かなりゴテッとした印象になります。
操作時の注意点
ネジをゆるめる=どの方向にも固定されない
自由雲台は、ネジをゆるめるとカメラが全方向に動きます。
そのため、操作する時はカメラをしっかり持って行う必要があります。
自由雲台の「ネジをゆるめる」は「どの方向にも固定されない」ということでもあります。手を離すと、上の写真のようにそのまま傾いてしまいます。
カメラをつけていない状態でもこうなので、カメラ装着時は特に注意する必要があります。
いったんネジをゆるめたら、固定するまではカメラをしっかり持つ。
そうしないと、思わぬ方向にカメラが倒れてしまい、場合によっては大変なことになってしまいます。
「一方向にだけ動かす」操作が苦手
自由雲台は、3WAY雲台と違って「一方向にだけ動かす」という操作が苦手です。
たとえば、3WAY雲台は次のようなしくみになっています。
それぞれのネジ(またはレバー)が次の操作に対応しています
- 1.カメラを上や下に向ける
- 2.カメラの傾きを変える
- 3.カメラを左右(水平方向)に動かす
それぞれの操作が独立しているので、「下向きに固定したまま、カメラの傾きだけを変える」といったような操作ができます。
一方、自由雲台は、全方向の制御を1つのネジで行っています。
ネジをゆるめると全方向に動き、しめると全方向が固定されます。全方向が一括なんですね。
そういったしくみなので、自由雲台は「どこかを固定して、ほかの箇所だけ調整する」といった操作が苦手です。
まとめ
今回は自由雲台のしくみと使い方についてでした。自由雲台と3WAY雲台は、それぞれに得意な点・苦手な点があります。
瞬時にカメラの向きを決めたい時は自由雲台、じっくりとカメラ位置を調整できるシーンでは3WAY雲台など、シーンにあわせて選択するといいですよ。
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