ストロボ(フラッシュ、スピードライト)の明るさの目安に「ガイドナンバー」があります。
ガイドナンバーとは、フラッシュの光量(光の強さ)を示す数値のことで、数字が大きくなるほど光が強くなります。
各ストロボごとに「ガイドナンバー」または「GN」という形で記載されています。
ガイドナンバーがわかると、「光が届く距離」や「目安となるF値(絞り値)」も計算できるようになります。
というわけで今回は、ガイドナンバーを使った計算方法についてお届けします。
ガイドナンバーの計算方法
ガイドナンバーには次のような式があります。
- ガイドナンバー = 光が届く距離 × F値
距離の単位はメートルです。
この式を応用すると「光が届く距離」や「F値(絞り値)」が算出できます。
光がどこまで届くか
ガイドナンバーの式は、数学の式と同じように変形ができます。
光がどこまで届くか知りたい場合は、次のように計算します。
- 光が届く距離 = ガイドナンバー ÷ F値
たとえば、ガイドナンバー「12」のストロボで F4で撮影する場合、光の届く距離は
12 ÷ 4 = 3
となります。距離の単位はメートルですから、この場合は、3mまで光が届くということになります。
目安となるF値を知りたい
また、被写体までの距離が分かっている場合は、目安となるF値を出すこともできます。
次のように計算します。
- F値 = ガイドナンバー ÷ 光が届く距離
たとえば、ガイドナンバー「38」のストロボで 6m先の被写体を撮影する場合は、それぞれの数字をあてはめて
38 ÷ 6 = 6.33333・・・
となります。F6.3あたりが目安ということですね。
ISO100以外の場合
ガイドナンバーは通常、ISO100の場合で書かれています。
それ以外のISO感度で考える場合は、ISO100で計算したものに次のようにします。
- ISO200 :1.4倍
- ISO400 :2倍
- ISO800 :2.8倍
- ISO1600 :4倍
- ISO3200 :5.6倍
先ほどの計算では、ガイドナンバー「12」のストロボで F4で撮影する場合、
12 ÷ 4 = 3
で、光の届く距離は「3m」となりました。
・・・が、これは「ISO100」の場合なので、たとえば「ISO400」を知りたいなら、上の表にある「2倍」をします。つまり、6mまで光が届くということですね。
おしまいに
このようにガイドナンバーの式を使うと、様々な目安を出すことができます。
ガイドナンバーは大きいほど便利といわれますが、こうした計算をすると、自分が使う場面に合っているかどうかがわかります。
よかったら参考にしてみてくださいね。
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