レンズには、最初からレンズフードが付属するものと、付属しないものがあります。
今回は、なぜレンズフードが付属するものとしないものがあるのか、その違いについてみていきましょう。
そもそもレンズフードにはどんな役割がある?
まず最初にレンズフードの役割を知っておくと、今回の話のイメージがしやすくなります。
ざっくり言うと、レンズフードには次のような役割があります。
・レンズに余計な光が入るのをカットする
・フレアやゴーストを出にくくする
そのほか、レンズをキズから守るというのもありますが、メインの役割は上の2つです。
レンズフードがないとどうなる?
では、レンズフードがないとどうなるかを考えてみましょう。
上の逆を考えると、「レンズフードをつけていないと、レンズに余計な光が入る」「フレアやゴーストが出やすくなる」ということになります。
つまり、よりベストな撮影を求めるのであれば、レンズフードがあったほうがいいというのが、基本の考え方です。
・・・と、ここまでが、レンズフードの「考え方」です。では、実際のところを踏まえながら、「レンズフードの付属の有無」についてみていきましょう。
★レンズフードの役割についてもっと知りたい方はこちらで解説しています。

なぜレンズフードが付属するレンズとしないレンズがあるの?
上のように考えると、レンズフードがあるほうがいいのなら「なぜ付属しないレンズがあるの?」という疑問がでてきます。
ざっくり言うと、主に次の2つの理由からです。
1・レンズフードがなくてもさほど影響がない設計になっている
2・レンズの販売価格を抑えるため。またはコストダウン
それぞれについて、くわしくみていきましょう。
レンズフードがなくてもさほど影響がない設計になっている
こちらは、レンズの製造技術が上がったことによる点です。
今は、昔よりもレンズの製造技術やコーティング技術が上がり、「レンズフードがなくても余計な光の影響を受けにくい」レンズができるようになってきました。
そのため、レンズフードなしでもいけますよ、というのが1つめのパターンです。
販売価格の関係
次の理由は「販売価格の関係」です。
レンズにレンズフードを同梱すると、その分、販売価格が上がります。レンズ単体で販売すれば、その分、販売価格を抑えることができます。
また、最初に挙げた理由との合わせ技で「レンズフードが必要と思う人は、別売りで用意していますよ」という販売スタンスがとられることもあります。
レンズフードが付属しないレンズでも、レンズフードはつけたほうがいいの?
さて、「レンズにレンズフードが付属していない場合」ですが、つけたほうがいいのかどうかについても触れてみましょう。
基本的には「気になったらつける」のがベストです。
撮った写真がどうも白っぽくなるとか、逆光や半逆光での撮影が多い場合は、つけてみるとレンズフードの効果が実感しやすくなります。
反面、レンズフードなしで撮っていて特に問題を感じない場合は、つけても特に効果が実感できないことがあります。
なぜなら、レンズフードは「余計な光がレンズに入るのを避ける」のが目的のため、シーンによっては「あってもなくてもさほど変わらない」という状況があるためです。
ただ、レンズフードなしでOKというレンズでも、少なからず余計な光の影響は受けていますので、つけておけば、さらに影響を抑えることができます。
まとめ
今回は、レンズフードが付属するレンズと付属しないレンズについてのお話でした。どんなレンズでも、レンズフードが付属しているとうれしい気持ちになりますね。

はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きな鳥はカワラヒワ。
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