カメラの説明書は専門用語が多く、読みにくい印象があります。
が、実はためになる情報がたくさん載っており、読み返してみるととてもいい勉強になります。
今回は、PENTAX K-70の使用説明書を例に、説明書を読み返す面白さについてお届けします。
PENTAX機のマニュアルは、RICOHのダウンロードページからみることができます。

知っている操作を読み返してみる
カメラに慣れてきてから説明書を開いてみると、すでに知っている操作も多く載っています。が、そうした操作も読み返してみるといい復習になります。
たとえばこちらはストラップとレンズの取り付け方法のページです。
カメラを購入したらまず行う作業ですね。こうした作業は、カメラに慣れてくるとつい自己流になってしまうことがあります。
説明書には「作業の基本」や「その機種に最適な方法」が書かれています。読み返してみると、よい復習になります。
直感的にわかる操作でも読み返してみる
こちらはバリアングル液晶の開き方のページです。
こうした操作は説明書をみなくても直感的にわかる方も多いかと思います。
ですが、こうしてあらためて説明書をみてみると、「2」の項目でK-70のモニターの回転について非常に重要なポイントが書かれています。
「向こう側に180度回転させる」のあとに、手前側は90度まで回転可能と書かれています。
手前と奥とで回転できる範囲が違うのですね。直感的にわかる操作でも、こうして文字で読み返してみると、その仕様の理解度がより深まります。
また、その後の「注意」の項目にはさらに重要な点が記載されています。
「可動範囲を超えて回転させない」については、先ほどの「手前と奥とで回転できる範囲が違う」「手前側は90度まで回転可能」を知っておけば、よりイメージがわきやすくなります。
持ち運びに関しても、気をつけるポイントがわかりやすく書かれています。
バッテリーについて
バッテリーに関しての記載は、ぜひ読み返してみましょう。充電方法以外にも重要な情報が書かれています。
K-70の場合は、バッテリーの章の「メモ」に次のようなことが書かれています。
バッテリーの残量表示や、使用環境などについてですね。
どれも知っておくと役立つ情報ですが、特に2項目目の
使用環境の温度が下がると、バッテリーの性能が低下します。
は、ぜひ知っておきたいポイントです。
撮影をしていると「冬場はバッテリーの持ちが悪い」ことが感覚的にわかりますが、説明書を読むと「ああ、バッテリー自体がこういう仕様(性質)なんだ」ということがわかります。
感覚的にわかったことに対して、情報の裏付けができるわけですね。しかも、この機種の説明書に書かれている情報ですから、非常に確実な情報です。
寒冷地での撮影時の予備バッテリーの扱いについても、重要な情報が書かれていますね。
また、
低温で低下したバッテリーの性能は、常温の環境で元に戻ります。
というのも、知っているようで知らなかった情報だったりします。
知っている操作のところを読み返すだけでもOK
ここまで解説したように、説明書には役に立つ情報がたくさん載っています。ただ、項目によっては専門用語が多かったり、難しい部分が多いのも事実です。
そんなときは、「すでに知っている操作」や「自分がよく使う操作」のところを読み返すだけでもOKです。「へえ、そうだったんだ」と気づく部分が多々あります。
よかったら参考にしてみてください。
