カメラを買うと、散歩しながら気になるものを撮る「散歩写真」にチャレンジしたくなります。
・・・が、実際にやってみると「自分の散歩コースには、見映えがする場所がないなあ」と感じる方も多いかと思います。
そこで今回は、「見映えする場所がない」時の散歩写真のアイデアを紹介します。
無理に町並みを入れない
「散歩写真」というと、「味のある町並みや路地を入れるもの」といったイメージがありますが、身近で撮ろうと思うと、なかなか難しかったりします。
そこでおすすめなのが、発想を変えること。
「町並みや路地を入れる」という固定観念を捨てて、「散歩中に出会ったものを撮る」と考えてみると、撮れるものが一気に増えてきます。
見上げる
最もかんたんでおすすめなのが、「見上げる」という方法。中でも「樹木」は、その場所でしかみられない形やシルエットをしています。
また、電線などの「写真に入れたくないなあ」と思うものをはずせるのも大きな利点。「樹木」も散歩中に出会う、大切な風景です。
目の高さを変える
目の高さを変えて撮るのも、ユニークな方法です。
散歩写真というと、つい「町のいろいろな要素」を入れたくなりますが、思い切って要素を絞ってしまうのもアリ。
そうして歩いてみると、見慣れたコースでもたくさんの発見があります。
気になったものを撮ってみよう
散歩写真のポイントは「散歩中に気になったものを撮ること」。「!」と思うものがあったら、撮ってみましょう。
小物を撮る
町歩きの最中にみつけた「かざり」をピックアップ。味のある造詣は、手作りならでは。ちょっとしたものでも、撮っておくと後から思い出になります。
季節のものを撮る
季節のものを撮るのも、散歩写真のたのしいところ。撮る位置を工夫すれば、「いつも通る道」で撮ったとは思えない写真になることも。
背景が煩雑な場合は、空をバックにすると安定しやすくなります。
デジタル一眼を買った時についてくるレンズ(キットレンズ)でも十分にたのしめます。
時間帯の面白さ
見慣れた光景でも、光の当たり方や影の入り方によって、雰囲気がガラッと変わります。
主役の形が面白いときは、シルエットで狙ってみるのもアリ。空がいい色になった時間帯に撮ると、さらにユニークな写真になります。
影を生かす
明るいところと暗いところのある場所は、影を生かした写真を撮るチャンス。
カメラの明暗表現は、人間の目よりも大げさに出やすい傾向があります。うまくハマると、明暗差の効いたユニークな写真になります。
人間の目でみて大きな明暗差のないシーンでも、カメラで撮るとほどよいメリハリが効くことも多々あります。
このようになる原因の1つが、カメラの明暗表現の幅が人間の目よりも狭いため。目でみるよりもコントラストがつき、面白い雰囲気になります。
モノクロで撮ってみる
散歩写真でぜひチャレンジしてほしいのが、モノクロ撮影です。デジタル一眼のモードを「モノクロ」にするだけで、面白い雰囲気の写真が撮れます。
デジタル一眼のモノクロでは白と黒だけでなく、色味をつけることができます。
モノクロに慣れてきたら、その場所の雰囲気に合わせて、いろいろと設定をいじってみると、よりたのしい雰囲気になります。
完璧ではないものを撮る
散歩写真は「完璧でないもの」を撮るのもたのしいところ。いびつなもの、ちょっと変わったもの、人間の息吹を感じられるものにも目をむけてみると、ユニークな写真が撮れます。
「町の記録」だけでなく「町の記憶」として撮ると、よりたのしさが増します。
「その場所にしかないもの」は、ぜひとらえておきたいところ。完璧ではないからこそ、そこに人の暮らしや息遣いが感じられます。
おしまいに
今回は、「見映えする場所がない」時の散歩写真のアイデアをお届けしました。
ほんのちょっと視点や撮り方を変えてみるだけで、身近で撮れるものがいっぱいあったりします。よかったら参考にしてみてくださいね。