カメラをはじめると、「標準レンズ」や「標準ズームレンズ」をよくすすめられます。
が、どんなレンズが標準レンズなのか、いまいちわからない方も多いかと思います。
ざっくりいうと、
焦点距離が50mmあたりのレンズのことを「標準レンズ」といいます。
が、焦点距離が50mmぐらいなら何でもいいというわけではなく、フルサイズ以外のカメラは次のように考えます。
APS-C機の標準レンズ
センサーサイズがAPS-Cのカメラ(APC-C機)は、焦点距離を1.5倍または1.6倍して、50mmぐらいの画角になるレンズが「標準レンズ」になります。
倍にする数字は
- キヤノンのAPS-C機:1.6倍
- そのほかのAPS-C機:1.5倍
となっています。
つまり、
キヤノンのAPS-C機:焦点距離31mm近辺のレンズ
そのほかのAPS-C機:焦点距離33mm近辺のレンズ
ということですね。


マイクロフォーサーズ機の標準レンズ
つづいて、マイクロフォーサーズ機をみてみましょう。
マイクロフォーサーズ機は、焦点距離を2倍して、50mmぐらいの画角になるレンズが「標準レンズ」になります。
つまり、
焦点距離25mm近辺のレンズ
ということですね。
標準ズームレンズ
上の例は「標準レンズ」でしたが、その中でもズームレンズを指して「標準ズームレンズ」ということもあります。
焦点距離50mmを含むズームレンズのことを「標準ズームレンズ」といいます。
キットレンズとしても採用されることの多いレンズです。
ちなみに、焦点距離の幅については特にきまりはありませんが、50mmが中間あたりにくるレンズのことを「標準ズームレンズ」と呼ぶことが多いです。

なぜ「標準」というのか
焦点距離50mmは「人間の視野と同じぐらい」の画角といわれています。
目でみるのと近い範囲が写るため、基準としてわかりやすいことから、焦点距離50mm近辺の画角を「標準」と呼ぶようになりました。

こんな「標準」の考え方も
ここまで焦点距離50mm近辺の画角が「標準」というお話をしてきましたが、35mmあたりも「標準」と呼ぶ場合があります。
焦点距離35mmは、フィルム時代から長く親しまれてきた画角で、これを標準とする考え方もあります。
まとめ
今回は「標準レンズ」についてでした。焦点距離50mmぐらいの画角は、構図の練習にいい画角ともいわれています。
標準ズームレンズを持っている方は、50mmに固定して練習するのもおすすめですよ。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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