先日、卓上用のミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」を購入してみました。
手前にあるのは普通サイズのペン。たたんだ状態だと、500mlのペットボトルぐらいの大きさです。
コンパクトでかわいらしい三脚ですが、実はかなりの本格派。使ってみてとてもよかったので紹介します。
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」とは
「SLIK MINI PRO DQ」は、アウトレット品としてお値打ち価格で売られているミニ三脚です。
未使用品ですが、外観に若干のキズがあるという理由で安くなっています。
Amazonや楽天などでは「(SB) SLIK スリック 三脚 MINI PRO DQ【輸出専用棚ズレ品】」という名称で販売されています。
ちなみに、聞きなれない「棚ズレ品」という言葉ですが、これは旧式の製品やアウトレット品に対して使われる用語です。棚でズレて傷がついたという意味ではありません(笑)。
主な用途
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」はいちばん低い状態で181mm、もっとも高くしても226mmという超小型の三脚です。
テーブルに置いて小物を撮影したり、外で背の低い花を撮ったり、超ローアングル撮影に使ったりなど、そのサイズを利用して様々な使い方ができます。
また、面白いところでは、鎖骨にあててブレ防止にも使えます。
カメラとの接続部分が自由雲台なので、この図のように体の角度にあわせて調整することができます。マクロ撮影や望遠撮影にも便利です。
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」レビュー
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」はかわいらしい外見とは裏腹に、とてもしっかりとしたつくりになっています。
驚愕の保持力
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」の重さは350gほど。とても軽いのですが、設置してみるとかなりの安定感があります。
公式では、約1kgまでの機材を搭載できるとされています。というわけで、さっそく1kg近い機材を乗せてみたところ・・・
なんとこの保持力です。これはすごい!
ミニ三脚は縦位置が1つの難関なのですが、脚はもちろんのこと、自由雲台もしっかり固定されています。
どうみても横が重いはずなのに、この保持力。感動的ですね・・・。
重い機材の場合は、脚の位置を考える必要がありますが、位置が決まればこのようにしっかりとホールドされます。
こちらはミラーレス一眼、OLYMPUSのPEN Liteです。
重さはレンズ込みで500g前後。このクラスのカメラなら、脚の位置を考えなくても余裕で縦位置をキープできます。
今回は、縦位置の保持力を紹介しましたが、もちろん普通の位置や前傾・後傾でのホールドもOK。小さいながらも非常に安定感がある三脚です。
脚
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」の脚は二段式になっています。
通常はこのような状態。ナットをひねると脚を伸ばすことができます。
フルに伸ばすとこんな感じ。少しだけ伸びるという感じですね。長さはナットで調整できます。ちなみに脚の直径は20mmとなっています。
脚をいっぱいに開くと、中央の棒の先にある吸盤を使うことができます。三脚+吸盤になり、より安定するというわけですね。
中央の棒はエレベーターになっているので、このように上に伸ばすことができます。
雲台
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」の雲台は、自由雲台になっています。
自由雲台の型番は「SBH-100DQ」。定価で買うとなんと5,000円以上する雲台です。
Amazonでは3,000円台で買えますが、そもそもこの三脚自体が3,000円台。棚ズレ品だからこそのお得感がありますね。
自由雲台はこのように取り外しが可能です。
自由雲台の動きはとてもスムーズでぬるぬると動きます。三脚にセット時は横回転もできるので、ほぼ全方向にむけることができます。
クイックシュー
自由雲台はクイックシュー式になっています。
レバーを開くとはずれ、シューをはめるとぱちんとはまります。
シューの表面にはコルクがついています。カメラを傷つけることなく固定できます。
シューのねじはコインでしめるタイプ。指でもしめられないことはありませんが、きちんとしめるにはコインが必要。
コインを軽くまわすだけでも、かなりしっかりとしまります。
三脚ケースが付属
ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」には、三脚ケースが付属します。
三脚にぴったりなサイズのケースです。三脚をケースにいれると、500mlのペットボトルぐらいのサイズに。
重さは350gぐらいなので、持ち運びも楽ですよ。
キズはどうだったのか
今回買ったミニ三脚は「輸出専用棚ズレ品」ということで、外観に若干のキズがあるとのことでした。
全体を確認したところ、1か所だけ数ミリほどの塗装はがれがありました。
○で囲んだ自由雲台の後ろ部分です。が、クイックシューをつけてロックすると、見えなくなる位置なんですよね(笑)。
というわけで、まったく気にすることのないレベルのキズでした。通常、このクラスの三脚を三千円台では買えることはまずないので、本当にお得な買い物でした。
ちなみに、もとは輸出専用ということで説明書は英語になっています。
が、図解になっているので、絵をみるだけで十分意味がわかります(笑)。使い方自体シンプルなので、説明書ナシでも大丈夫なつくりになっていますよ。
まとめ
今回は、ミニ三脚「SLIK MINI PRO DQ」のレビューでした。
「輸出専用棚ズレ品」を買うのは初めてでしたが、あまりにいい三脚だったのでびっくりしました。
約1kgのカメラつける時は「いくらなんでも縦位置は無理だろう」と思っていたのですが、見事な保持力に感動してしまいました。
ミニ三脚を考えている方はよかったら参考にしてみてくださいね。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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