「ミラーレスカメラとミラーレス一眼の違いは何ですか?」といった質問をいただくことがあります。
確かに、以前に比べて「ミラーレスカメラ」という表記を見る機会が増えてきたように思います。
というわけで今回は、ミラーレスカメラとミラーレス一眼についてみていきましょう。
ミラーレスカメラとは
ミラーレスカメラとは、ミラーレス一眼のことです。主に「デジタル一眼レフ」と区別をつけるために使われます。
これまでは「ミラーレス一眼」という言葉が多く使われていましたが、最近は「ミラーレスカメラ」もよく聞くようになりました。
これは、CanonのKissシリーズ初のミラーレス「Kiss M」発売によるところが大きく、大々的に「ミラーレスカメラ」という言葉を使っているんですね。
つまり、基本的には呼び方の違いだけ。「ミラーレスカメラ=ミラーレス一眼」となります。
・・・が、「ミラーレスカメラ」という言葉は、実は少し含みのある呼び方でもあったりします。くわしく解説していきます。
そもそもデジタル一眼とは
まず、表記を整理しながらみていきます。
「デジタル一眼」という言葉があります。これは「デジタル一眼レフ」と「ミラーレス一眼」をまとめて呼ぶときの名前です。
・・・が、デジタル一眼レフとミラーレス一眼はしくみが大きく違っているので、「似ている部分もあるけれど、別物ともいえる」という見方もできます。
現在は、ペンタックスをのぞく各メーカーが、ミラーレス一眼に本腰を入れてきています。近い将来、ミラーレス一眼の時代が来るのではという声も多くあります。
「ミラーレスカメラ」といえば区別がつきやすい
そこで呼び方です。
「デジタル一眼には、デジタル一眼レフとミラーレス一眼があって、これからは後者がきそうです」・・・なんて言われても、ぶっちゃけた話、わかりにくいですよね。
カメラにくわしい方ならまだしも、一般の方にとっては「同じ一眼じゃないの?」「何が違うの?」「なんかややこしい」など、非常にわかりにくい状況であります。
そう、こうしたわかりにくさを解消するのが「呼び方」です。
デジタル一眼レフに対して「ミラーレスカメラ」といえば、別物であることがわかりやすくなります。
「これからはミラーレスカメラの時代です」と言われれば、何か新しい流れがきているような気がしてきます。
・・・まあ、その名称が美しいかどうかは別として、わかりやすさが大きく変わってくるわけです。
僕が一眼と認めないから「ミラーレスカメラ」
ここで少しアレな話を。
カメラに限りませんが、こだわりのユーザーの多いジャンルは、価値観の違いが大きな議論を呼ぶこともあります。
今回のテーマである「ミラーレスカメラ」についても、単に「デジタル一眼レフ」と区別するためではなく、含みを持った使い方をする人もいます。
ざっくり言えば「私はミラーレスを一眼として認めないから、一眼とは呼ばない」ということ。だから、ミラーレスまたはミラーレスカメラと呼ぶというわけですね。
ミラーレスカメラとミラーレス一眼、どちらの呼び方が正しいのか
さて、「ミラーレスカメラ」と「ミラーレス一眼」という呼び方ですが、どちらもあくまで「総称」です。各メーカーのカメラをひっくるめて、呼ぶ名前なんですね。
たとえば、ニコンのミラーレスに「Nikon 1」シリーズがありますが、ニコンではこれを「レンズ交換式アドバンストカメラ」と呼んでいます。
・・・が、一般的には「ニコンのミラーレス」として認識されています。総称というのは、そういうことなんですね。多くの人がどうとらえるかということなんですね。
ミラーレスカメラとミラーレス一眼。メディアの戦略も関係してくるかと思いますが、最終的には、多くの人に受け入れられた方が一般的な呼び名になっていくかと思います。
「ミラーレス」という略称はすでに多くの人が使っているので、一般的な目でみれば後ろにつくのが「カメラ」でも「一眼」でもどちらでもいいかもしれませんね。
まとめ
今回はミラーレスカメラとミラーレス一眼の違いでした。ちなみにファインダーの有無で、ミラーレス一眼とミラーレスカメラを区別する考え方もあります。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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