写真を撮る時に「どこにピントを合わせたらいいんだろう・・・」と迷う方もいるかと思います。
今回は「ピント合わせ」のコツについてお届けします。
ピントの考え方
ピントは面に合う
カメラのピントは、カメラ本体と平行な「面」に合います。
たとえば、この昆虫の目がカメラから20cmのところにあるとします(数字はアバウトです)。
そこで目にピントをあわせると、目以外にもカメラから20cmの距離にあるものにピントがあいます。
この写真をみると、目にピントをあわせていますが、足の一部分もはっきり写っていますね。これが「ピントは面に合う」という考え方です。
ピントからはずれた面はくっきりと写らずに、多かれ少なかれ曖昧な描写になります。
こちらの写真もわかりやすいかと思います。「しべ」の1つにピントをあわせていますが、カメラから同じ距離にある「しべ」もくっきり写っています。
この写真は大きくボケていますが、ボケの大小に関わらず、ピントは「いちばんみせたいところにあわせる」のがポイントです。
「ピントがあってみえる範囲」の広い写真
写真の中には、ピントが広い範囲にあってみえるものがあります。
この写真は先ほどの写真と違って、かなりの範囲にピントがあっているようにみえます。
・・・が、これも考え方は同じです。いちばんみせたいところにピントをあわせます。
たとえば風車にピントをあわせるのであれば、漠然と「風車のどこか」にあわせるのではなく、風車の中でもいちばん「いいな」と思うところにピントをあわせます。
こちらの写真も考え方は同じです。家にピントをあわせるのか、自転車にピントをあわせるのかで雰囲気が変わってきます。
さらに家のどこにピントをあわせるのか、自転車のどの部分にピントをあわせるのかでも描写が違ってきます。
「全部がステキ!」という場合でも、「中でも何がメインだろうか」を考えるようにします。
全体にピントがあってみえる写真
写真の中でも、全体にピントがあってみえるものがあります。
この場合は、先ほどまでと少し違った考え方になります。
カメラの絞りをできるだけ絞り(描写が破綻しない程度に絞り)、画面の下から1/3あたりにピントをあわせると、全体にピントがあってみえるようになります。
・・・が、この場合も、あくまで「全体にピントがあっているようにみえる」のであって、ピントのあっている部分は画面の中の1面(厳密には1点)です。
人物や生き物
人物や生き物は目にピントをあわせます。
主役を生き物と決めたら、目にピントをあわせると主役が際立つようになります。
人物は、まつげにあわせるように撮ると雰囲気がでやすくなります。
おしまいに
ピント位置に困った時は「何を主役にしたいのか」「どこにいちばん感動したのか」を考えると、ポイントが決めやすくなります。
よかったら参考にしてみてくださいね。
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