写真の撮り方の1つに、画面全体に要素を詰め込むのではなく、画面内に広いスペースや間(ま)ができるように撮る方法があります。
たとえば、空のスペースを広く取ったり、背景のスペースを広く取るといった方法です。
そうすることで画面全体がゆったりとした印象になり、間(ま)を感じさせる写真になりやすくなります。
スペースの考え方
背景の面積を広く取る
画面内にスペースをつくるのに、やりやすいのは「背景の面積を広く取る」方法です。
背景は「主役を食わないように」注意して選ぶようにします。できるだけ主役より目立つ色や、目につく部分がないように背景をチョイスします。
空は、画面にスペースをつくるのに便利な存在です。被写体をみつけたら、空を「余白」をつくるような感覚で入れると、たのしく構図作りができます。
背景をぼかして撮る
背景をぼかして単色に近くすると、「空間」を感じられるようになります。
空間ができると画面全体が落ち着いた印象になり、「間」をイメージさせる写真になります。
背景がシンプルになり、独特の空気感を演出したいときにもおすすめです。
スペースを作るときは、被写体の位置だけでなく「どのぐらい余白があると雰囲気が出るのか」も考えると、構図を作るたのしみが広がります。
ちょっとした風景でもできるスペース
画面内のスペースは、ちょっとした風景でもつくることができます。こちらはカモのいる風景を撮ったもの。
水面の面積を広く取ることで、画面内に大きなスペースを作っています。
被写体を大きく撮るのもたのしいですが、このようにスペースを大きくとった写真を撮るのもたのしいものです。
スペースはどう作るか
スペースをどう取るかによって、画面全体の印象が大きく変わります。迷った時は、スペースの広さや位置を変えたものを何パターンか撮っておくと安心です。
自分で撮ったいろいろなパターンをみて、ベストだと思う写真を選ぶのもいい勉強になります。
背景によっては、ぼかしたりしなくても「スペース」になってくれるものがあります。その場合も、背景をできるだけ広めに取ると雰囲気がでやすくなります。
スペースを広く取って画面に間(ま)ができると、想像する余地のある写真になります。スペースを意識しながら撮るとたのしいですよ。
今回は「余白や間を使った写真を撮ってみよう」でした。よかったら参考にしてみてくださいね。
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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