2020年1月14日にWindows7のサポートが終了しました。これを機にパソコンを買い替えた方も多いのではないでしょうか。
最近は、SSD搭載のパソコンが主流になっています。
SSD搭載のパソコンは「起動が速い」「衝撃に強い」というメリットがありますが、「容量の小ささ」が気になっている方も多いかと思います。
そこで今回は、「SSDの容量が小さいパソコン」を上手に使う方法をお届けします。
内蔵SSDの考え方
SSD搭載のパソコンは、同じ価格帯のHDD搭載のパソコンに比べると、ずいぶんと容量が小さく感じます。
120GBや240GBといった機種も多く、これまで500GBや1TBといった大容量のパソコンを使っていた方は「大丈夫なのか?」と考えてしまうところです。
当然のことながら、大容量のHDDを搭載したパソコンの感覚で使うと、すぐに容量がいっぱいになってしまいます。SSD搭載のパソコンは次のように考えます。
SSDはシステム用に使う
SSDは「起動の速さ」「衝撃に強い」のがメリットですが、頻繁にデータの書き込みをする用途にはあまり向いていません。
そのため、内蔵SSDはデータの保存用というよりも、パソコンやソフトを動かすのに使う「システム用」の媒体として考えます。
写真などのデータは、外付けの記憶媒体に入れるようにします。もちろん、信頼できるオンラインストレージがあれば、そこに保存してもOKです。
つまり、
- 内蔵SSDには、なるべくデータを入れないようにする
- データは、できるだけ「外付けの記憶媒体」などに保存する
と考えるようにします。
こうした使い方をしていけば、SSDの特性を生かせる上に、容量不足に悩まされることがありません。
ちなみに、内蔵SSDの容量は、まるまる自分の好きなようには使えるわけではないので注意が必要です。
240GBのものを買ったからといって、240GBをフルに自分で使えるわけではないんですね。パソコンやソフトを動かすために、けっこうな容量が使われますので気をつけてください。
そして、もう1つ注意したい点に「空き容量」があります。
SSDもHDDも必ず「ある程度の空き容量」をキープする
SSDやHDDは容量いっぱいまで使うのではなく、「ある程度の空き容量をキープしておく」ことが推奨されています。
内蔵SSDの空き容量があまりに少ないと、
- パソコンの動作が遅くなる
- そのまま使い続けると、SSDの寿命を縮める可能性がある
- 大容量のWindowsアップデートがきた場合に対応できないことも
といったデメリットがあります。
特に、120GBや240GBなど容量が小さいSSDを搭載したパソコンの場合は注意が必要です。
カメラを使っていると、日々、写真のデータが増えていきます。こうしたデータをパソコン内に入れていると、あっという間に容量がいっぱいになってしまいます。
内蔵SSDの空き容量をキープするためにも、データはなるべく外付けの記憶媒体に入れるようにしましょう。
外付けの記憶媒体の考え方
外付けの記憶媒体でおすすめなのが、外付けのHDDや外付けのSSDです。
パソコンのUSBポートにつなぐだけで使えるので、とても簡単です。コンパクトなポータブルタイプから、据え置きタイプまで様々なものがあります。
「容量が小さいSSDを搭載したパソコン」を使っている場合は、外付けの記憶媒体にデータを集約することになります。
ここで気をつけたいのは、データのバックアップです。
必ずバックアップをとろう
デジタルデータは、万が一のトラブルが起こったときのことを考えて、複数のバックアップを取ることが推奨されています。
方法としては
- メインとは別に、バックアップ用の外付けHDDやSDDを用意する
- 信用できるクラウドストレージがあれば、それを利用する
といったものがあります。
バックアップは定期的にとるようにします。1つの媒体でデータトラブルがあった場合も、バックアップがあれば復旧しやすくなります。
現在は、大容量のHDDでもずいぶんと安く買えるようになりました。バックアップ用におすすめです。
クラウドストレージの考え方
現在は、様々な「クラウドストレージ(オンラインストレージ)」があります。オンライン上でデータを保存できるので、非常に便利です。
選ぶときに注意したいのは、どのサービスでも「何らかの制限や規約がある」ということです。
サービスによっては、データを劣化して保存するものがあったり、サイズ制限があったりします。そのため、そのサービスの性質をよく理解して利用する必要があります。
まとめ
今回は「SSDの容量が小さいパソコン」の上手な使い方と題して、主にデータの保存方法や考え方についてお届けしました。
パソコンにたくさんのデータを入れられた「大容量のHDDを搭載したパソコン」とは、考え方が変わる部分がいろいろとあります。
いずれ大容量のSSDが普通に搭載される時代がくるかもしれませんが、現在のところは、今回紹介したような使い方をするのが最適かと思います。よかったら参考にしてみてください。