カメラやレンズを湿気から守るアイテムに「ドライボックス」があります。
が、「使い方がわからない」「どういう手順で使ったらいいのかわからない」という質問をいただくことがあります。
というわけで今回は「ドライボックスの使い方入門」として、使い方のポイントをわかりやすく紹介していきます。
ドライボックスはどれがいいのか
ドライボックスは、機材を湿気やカビから守るためのアイテムです。乾燥剤を入れて、中の湿度を低く保ちます。
有名なのは、HAKUBAとナカバヤシのドライボックスです。基本的な機能は同じですが、次のような違いがあります。
HAKUBA ドライボックスNEO
HAKUBAのドライボックスNEOは、ふたの裏側に乾燥剤をセットできるスペースがついています。
このような形になっており、乾燥剤を2つまでセットできます。底面のスペースを広く使うことができます。
乾燥剤も付属しますので、購入後すぐに使うことができます。ふたやパッキンはかなりしっかりとしたつくりになっています。
湿度計はついていませんので、別途購入する必要があります。
ナカバヤシ キャパティドライボックス
ナカバヤシのキャパティドライボックスは、乾燥剤のほかに湿度計が付属します。
ボックスの側面には、湿度計をセットできるスペースがついています。
湿度計はあくまでおまけ的なつくりですが、目盛りが色分けされており、湿度の状態がひと目でわかるようになっています。
ボックスの上部には、乾燥剤や小物を入れられる棚がついています。
そのかわりといっては何ですが、HAKUBAに比べるとパッキンがやや薄めです。
どちらがよいか
基本的な機能は同じですので、容量や形の好みで選んで問題ありません。どちらも使っていますが、性能的にも同等と感じています。
ちなみにナカバヤシの湿度計をセットできるスペースは、付属の湿度計にあわせて作られています。
どの湿度計でもフィットするわけではないので、注意が必要です。
ドライボックスを使う手順
では、ドライボックスを使う手順をみていきましょう。
まずは乾燥剤と湿度計のみを入れます
ドライボックスの使い始めは、乾燥剤と湿度計のみを入れて、ボックス内の湿度を下げます。
ボックスの底面にプチプチやクロスなどをひく場合は、この段階でひいておきます。
それらを入れたら、ふたをしめて湿度が下がるのを待ちます。
湿度の目安は、40~50%です。
湿度はすぐに下がる場合と、数日ほどかかる場合があります。効果を早く実感したい時は、乾燥剤の量を増やすと下がりやすくなります。
湿度が安定したら機材を入れます
ボックス内の湿度が40~50%になったら、カメラやレンズを入れます。機材は袋やケースに入れず、むきだしで入れるようにします。
ふたを開けると、外気が入るため、一時的に湿度があがることがありますが、特に気にしなくても大丈夫です。ふたをしてしばらくすると、湿度が安定してきます。
ドライボックスの保管場所
ドライボックスは、外気の影響を受けにくい場所に置くのがおすすめです。
家や部屋の中でも、湿度の低いところや風通しのいい場所におくと、より安定した効果がのぞめます。
絶対NGなのは、直射日光が当たる場所や日差しの強いところ。そうした場所は機材にとって悪影響しかないので、絶対に避けるようにしましょう。
乾燥剤の交換時期
ドライボックスで気をつける点は、乾燥剤の交換時期です。乾燥剤は使っていくうちに、湿気の吸収力が落ちてきます。
写真は、HAKUBAの「強力乾燥剤 キングドライ」の使用前・使用後です。左が新品、右側が数ヶ月ほど使用したものです。
湿気を吸収して大きくふくらんでいるのがわかるかと思います。
交換時期は、商品によって目安がありますので、注意してみるようにしましょう。
乾燥剤は、ある程度まとめ買いをしておくと便利です。
機材の入れ方
ドライボックスにカメラを入れる時は、レンズをつけたままでも、はずして入れてもOKです。
レンズは縦置き、横置きのどちらでもOKですが、次の点に気をつけます。
- 縦置きする時は、マウント面(カメラとの接続部分)を下にする
- 横置きする時は、中で転がらないようにする
カメラ専用の乾燥剤であれば、乾燥剤と機材が接触しても問題ありません。
まとめ
今回はドライボックス入門として、ドライボックスの使い方のポイントを紹介しました。
使い方の細かいポイントはこちらの記事で解説しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
\ こちらの記事もおすすめ! /