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背景を考える際のちょっとしたポイント

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相川鯉のぼり一斉遊泳

写真を撮り始めると「背景をどうするか」で悩むことが多くあります。というわけで今回は、写真の背景を考える際のちょっとしたコツをお届けします。

「そこがどんな場所か」を伝えたいかどうか

写真の背景を考えるときは、「そこがどんな場所か」を伝えたいかどうかを考えるとわかりやすくなります。

状況をみせるための背景

岐阜県 こいのぼり遊泳

この写真の主役は鯉のぼりですが、背景もしっかりと写っています。

ピントは鯉のぼりに合っていますが、背景に強い色が多く、主役も背景も目立つ仕上がりになっています。

こうした撮り方は「その場の状況を伝えたい時」によく使われます。

この写真でいえば、

  • 民家のすぐそばに、こんな立派な鯉のぼりがある!
  • 少し田舎のほうにいったら、こんな大きな鯉のぼりがあった!

というような状況ですね。こうした時は、背景が写っていないとその場の状況がわかりません。

そのため、「その場の状況がわかるものを選んで背景に入れる」わけですね。

状況を消失する背景

青空と菜の花とこいのぼり

こちらは、青空をバックにして鯉のぼりを撮ったものです。

鯉のぼりのなびき具合をみると、風が強いだろうことはわかりますが、先ほどの例とは違い、「どんな場所に鯉のぼりがあるのか」がほとんどわからなくなりました。

そのかわり、背景がすっきりしているので主役がよく目立つようになっています。

  • 主役を目立たせたい
  • その場の状況を伝える必要がない、または最低限の状況がわかればOK

なときは、背景をシンプルにするほど、その傾向が強くなります。

マクロレンズ撮影やクローズアップ撮影などで背景を大きくぼかすのも、この考え方です。

状況をしっかり伝える

相川鯉のぼり一斉遊泳

こちらは上の2枚と同じ河原で撮ったものです。遠くの背景まで入るように撮ったため、その場の状況がよくわかります。

この場所には、こんなにたくさんの鯉のぼりがあったんですね。位置をすこし変えて撮るだけでも、ずいぶんと見え方が変わることがわかるかと思います。

上の2枚に比べて背景に入るものが増えたことで、その場の状況がより詳しくわかります。このように、背景の情報量を増やすほど、その場の状況が細かく伝わりやすくなります。

被写体を目立たせるポイント

背景の情報量を増やすときに注意したいのは、主役が背景に埋もれてしまったり、背景に食われてしまうことです。

そのような状態になると、全体がごちゃごちゃした写真になってしまったり、主役が目立たない写真になってしまったりします。

それを防ぐ方法はいくつかありますが、最もかんたんなのは「主役のまわりの背景に注意する」方法です。

相川鯉のぼり一斉遊泳

この写真の鯉のぼりのまわりをみると、ほぼ青空になっていて非常にすっきりしています。

空の色も、鯉のぼりより一歩ひいた印象になっており、主役より目立つといった状況にはなっていません。

背景の情報量を増やすときは、このように「主役のまわりの背景に注意する」とまとまりやすくなります。

まとめ

今回は、2019年の「相川鯉のぼり一斉遊泳」で撮った写真を例に、背景を考える際のちょっとしたコツをお届けしました。

相川鯉のぼり一斉遊泳
岐阜県不破郡垂井町の相川水辺公園で行われている「相川鯉のぼり一斉遊泳」を見に行ってきました。 相川鯉のぼり一斉遊泳とは 毎年3月から5月まで、相川水辺公園一帯に約350匹のこいのぼりが飾り付けられるイベントです。 訪れた日は川沿い...

「そこがどんな場所か伝えたいかどうか」を考えると、背景をスムーズに決めやすくなります。よかったら参考にしてみてください。