カメラ用品には、互換品や汎用品が多くあります。どちらもカメラメーカー以外がつくっているもので、「社外品」とも呼ばれます。
たとえばこちらは、Nikonのバッテリー EN-EL23の互換品と純正品を並べてみたもの。
左にあるのが互換品、右にあるのが純正品です。
互換品は形やデザインに違いがありますが、EN-EL23に対応したカメラにセットすることができます。
互換品や汎用品は純正品と比べて安く買えるのがメリットですが、購入・使用する際に気をつける点がいろいろとあります。
わたしたちが実際に使った互換品・汎用品の中から「安すぎるリモコン」を例に書いていきます。
安すぎるリモコン
互換品や汎用品は、純正品よりも安く販売されているものがほとんどです。純正品の半額以下で買えるものも多く、価格的にみれば非常に魅力的です。
たとえば、このリモコン。
ペンタックスのデジタル一眼用のリモコンです。離れた場所からシャッター操作ができるアイテムですね。
ボディに「For Pentax」というロゴが入っていますが、ペンタックスの純正品ではなく、海外メーカーが販売している互換品です。
2017年に購入したものですが、当時の価格はなんと119円。
「安すぎるし、これ、本当に動くのかな?」と興味本位で買ってみたものです。動かなくても仕方がないと思っていたのですが、ちゃんと使えたんですね。
・・・が、気になる点もいろいろとありました。
使えるものの、つくりは価格なり
このリモコン、普通に動作するものの、つくりが非常に安っぽいです。パーツにバリ(型から切り離した跡)が残っていたり、合わせ目が適当など、コストをかけていないことがひと目でわかります。
電池交換も可能ですが、みるからにパーツの強度がなさそう。写真ではわかりにくいかと思いますが、全体に「安っぽいおもちゃ」のようなつくりをしています。
このリモコンはAmazonで購入したのですが、レビューを見ると「あたりはずれ」がある様子。私は分解はしていないので予測になりますが、外のつくりからみるに、内部のつくりにもコストをかけていないのかもしれません。
どこに基準を置くか
私の場合は、このリモコンを「安すぎるし、これ、本当に動くのかな?」と興味本位で購入しました。
「119円だし、失敗しても仕方ないよね」という思いがあったので、動いただけで満足だったんですね。それだけでなく、その後も普通に使えているので「非常にラッキー」だったと考えています。
・・・が、「文句なしに純正品の代わりとして使える」「リモコンとしての精度を求める」という観点で考えると、厳しい評価になります。
なんといってもつくりがアバウトなので
- 耐久性に不安がある
- 内部のつくりにもコストがかかっていないのであれば、いつ接触不良などのトラブルが起こるかわからない
といった不安があります。
やり直しが自由にきく撮影であればいいのですが、シビアなシャッターチャンスを求められる場面で使うのはどうかなあと感じています。
このリモコンは極端な例ですが、互換品・汎用品には少なからず「価格なり」という部分があります。
互換品や汎用品の購入・使用は自己責任
互換品や汎用品は安く買えるのが魅力ですが、購入・使用するのは自己責任になります。
今回紹介したのは激安のリモコンですが、こうした純正品以外のアイテムを使って万が一、カメラに不具合が出た場合は自己責任になります。
純正品は互換品や汎用品に比べると割高にみえますが、その分、品質や精度に関しての安心感があります。
互換品や汎用品は、そうした点を理解した上で購入する必要があります。
まとめ
今回は、わたしたちが実際に使った「安すぎるリモコン」を例に、互換品・汎用品を購入する際に気をつけることをお届けしました。
紹介したリモコンは、さすがに値上がりしているようですが、似たような商品がいろいろと販売されています。中には「コピー商品かも?」というアイテムもあるので、「購入は自己責任」という点がより重要になるかと思います。
少しでも不安がある場合は、純正品を買うのがいちばんですよ。