前回の記事では「やりたいことから覚えていく」と題して、入門書や技法書の活用方法をお届けしました。
今回はその続きです。
実践して検証するのもたのしい
前回の記事では、Aさんが読んだ本の項目に
- スポット測光を使うと便利
- ワイド側を使うとまわりの様子も写しこめるよ
といった記載があったことを起点に話をすすめていきました。
ちなみに例としてとりあげた本はこちらです。
前回の記事では、ここからどのように知識を広げていくかということについても触れました。
そうした方法を使い、Aさんは「スポット測光」「ワイド側」についての疑問を解消し、この項目の内容を理解したとします。
今回の話はここからです。
ここまでくれば、あとはAさんが実践で撮るばかりです。が、実践する際にぜひやってほしいことがあります。
それは現場で
- 本当にスポット測光は便利なのか(スポット測光以外ではどうなるのか)
- ワイド側でない場合はどうなるのか?
ということもためしてみることです。
本から学んだ段階で得られるのは、頭での知識です。
そう、それを現場でやってみて、実際に体験してみるのも非常に重要ことなのですね。
このように、知識と実践をセットで学ぶようにすると、カメラを使うのがよりたのしくなります。
窓ガラスにくっついて撮る
またこの項目では、シチュエーションによっては
- レンズをガラスにくっつけるようにして撮る
というアイデアも記載されています。
この部分を読むと、次のような疑問が頭に浮かんでくることがあります。
- レンズやガラスが痛んだりしないのかな?
- くっつけて撮るのにコツがあるのかな?
こうしたちょっとした「?」が頭に浮かんだときも、やはり考えてみたり調べてみたりするのですね。
すると、たとえばこうしたアイテムに出会えたりします。
こちらはラバー製のフードです。ラバーでできているので、ガラスに接触しても傷をつける心配なく撮影することができます。
こちらは窓ガラスの反射や映り込みを防ぎやすくするレンズフードです。
ちょっとした疑問からこうしたアイテムも知ることもできるわけですね。
実践からわかる真意
本ですすめられている方法と、そうでない方法をそれぞれ実践してみると、「なぜその方法が推奨されているのか」が理解しやすくなります。
推奨されるものには、たとえば次のようなケースがあります
たとえば
- この方法でないと成功率が低いから
- 他のやり方でもできるが、この方法であれば楽(あるいは確実)だから。
- 基本として知っておくとよい方法だから
など、「こういう理由でおすすめされているんだな」と自分なりに解釈することができます。
この方法のメリット
この方法は「必要な知識を必要なときに学べる」のがメリットです。
「今必要な知識」「すぐに使いたいと考えているテクニック」を身につけていくので、実感がわきやすく、自分のものになりやすいのが強みです。
また、疑問に思ったことを、その時々で考えたり調べたりするので、「自分から学んでいる」という実感がしやすいのもよいところです。よかったら参考にしてみてください。