キットレンズの次に買うレンズとして、単焦点レンズを考えている方もいるかと思います。
単焦点レンズは、描写がいい・ボケやすいなどの理由から人気のレンズですが、いまいちイメージをつかみにくい方もいるかと思います。
というわけで解説していきます。
単焦点レンズは焦点距離が固定です
単焦点レンズは、焦点距離が固定されたレンズです。
そのため、ズームレンズのようにズームをすることができません。
たとえばこの写真の場合、単焦点レンズでは次のようにします。
- ねこを大きく撮りたい → 自分がねこに近づく
- ねこを小さく撮りたい → 自分がねこから離れる
そう、ズームができないとはこういうことなんですね。
自分が近づいたり離れたりして、画面に入る被写体の大きさを決めます。
ズームレンズに慣れていると、最初はヘンな感じがするかもしれませんが、その分、
画質のよさ・明るさ・ボケやすさなど、ズームレンズとは違った描写がたのしめるのが単焦点レンズです。
単焦点レンズのイメージ
気になる単焦点レンズがある場合は、ズームレンズでも写る範囲のシミュレーションができます。
たとえば、25mmの単焦点レンズが候補なら、ズームレンズの焦点距離を25mmにしてみましょう。
これが25mmの単焦点レンズの写る範囲です。
あくまでセンサーの規格が同じ場合ですが、単焦点レンズもズームレンズも、焦点距離が同じなら写る範囲も同じになります。
この焦点距離固定で、描写がよく明るくボケやすくなったのが単焦点レンズです。
一眼らしいボカした写真が撮りやすい
また、一眼らしい背景をボカした写真が撮りやすいのも単焦点レンズの特長です。
ピントを合わせたところはくっきりで、背景はボカすといった撮り方ですね。
単焦点レンズはボケ具合の調整がしやすく、ズームレンズよりもぼかしやすいのが特長です。
この場合ももちろん焦点距離は固定なので、被写体の大きさは、自分が近づいたり離れたりして決めます。
ぼかさない撮り方もできます
ボケについて言われることの多い単焦点レンズですが、もちろんぼかさずに撮ることもできます。
ピントの合う範囲を広く(被写界深度を深く)すれば、ぼかさない写真も撮ることができます。
レンズごとの特性
単焦点レンズには、レンズごとに描写の特長があります。
わかりやすいところではカリっと写るものとやわらかめに写るものの違いです。
たとえばこちらの写真。
ピントが合っているあひるがくっきりと写っていますね。最近のデジタル一眼らしい写りともいえます。
そしてつづいての写真。
先ほどのアヒルと比べると、ずいぶんやわらかく写っていることがわかるかと思います。
このように、レンズの特性によって描写の味が変わってきます。
ボケ味
また、単焦点レンズはレンズごとでボケの雰囲気も違ってきます。
このレンズは、カッチリとした感じを残しつつボケるレンズです。スナップやお散歩写真に最適です。
つづいては、こちら。
こちらは自然な感じでボケています。カッチリとした感じはありませんが、花や自然などやわらかいものにも使えそうです。
つづいてはこちら。
全体にやわらかい描写となめらかなボケがみられます。
このようにレンズごとで、ボケにも様々な特長があります。
単焦点レンズはどう選んだらよいか
単焦点レンズを選ぶときは
- 好みの描写かどうか
- 写る範囲(画角)は使いやすいか
という点に注目すると、好みのものをみつけやすくなります。
たとえば
- とろけるようなボケを撮りたい → やわらかいボケ味のレンズ
- カリカリ&シャープに撮りたい → カチッとした描写のレンズ
といった感じで考えるとわかりやすいかと思います。
写る範囲(画角)については、ズームレンズと違って固定になりますので、あらかじめズームレンズでシミュレーションをしておくと安心です。
評判のレンズでも「画角が自分に合うか合わないか」がありますので、ズームレンズでいろいろとためしてみましょう。
■人気レンズはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
今回は単焦点レンズについてでした。デジタル一眼はレンズ交換できるのが大きな強み。
レンズが変わると、また違った世界がたのしめますよ。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
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