新しい知識を得るのはたのしいものです。
今はネットを使えば多くの情報を得ることができますが、ぜひおすすめしたいが「本」から学ぶこと。カメラや写真でいうなら、入門書や技法書がそれにあたります。
というわけで今回は、新しい知識を得るたのしみ・入門書や技法書を読むたのしみについてお届けします。
入門書や技法書のおもしろさ
入門書や技法書にはたくさんの情報が詰まっています。
さてここで問題となるのが「数ある本のうちから、どれを選んだらよいのか」ですが、まずは
- おもしろそう
- この本は雰囲気がよさそうだなあ
- これはわかりやすそうだなあ
など、純粋に興味を惹かれたものからを読んでみるのがおすすめです。
この際に大切な考え方が
- 本は1冊で完結するものではない
ということです。
が、この点について「……?」と思う方もいるかと思います。
くわしくみていきましょう。
本は興味を広げていくもの
入門書や技法書の多くは1冊で完結の形をとっています。
1冊でそのテーマについてきちんとまとまっているものがほとんどです。解説の途中で「2巻に続く」なんてものは、まずありません。
では、なぜ上の項目で
- 本は1冊で完結するものではない
と書いたのでしょう。
これには「興味は広がっていくもの」という意味があります。
たとえばある入門書を読んで「構図」について書かれていたとします。
「ここでは代表的な構図をいくつか紹介します」といったことが書かれていたとしましょう。
すると、それを読んだ人の中には
- 代表的な構図?ということは、ほかにもいろいろな構図があるのかな?
と感じる方もいるかもしれません。
となると、その人の中では構図についての興味が広がります。
すると
- ほかの構図についても調べてみよう
- 構図についてくわしい本はあるかな?
など、次に知りたいことが頭に浮かんできます。
そう、1冊の本を読んだことをきっかけに、「次に知りたい(学びたい)こと」あるいは「次に読んでみたい本」が自分の中に生まれてくるのですね。
これが、本は1冊で完結するものではない――読んだら終わりではないということです。
そのため、最初に読む本を選ぶときは、それほど難しく考える必要はありません。基本的に、本は「興味を広げていくもの」というスタンスで読むと、必ず次につながる部分があります。
ですので、最初の1冊は、純粋に興味を持ったものを手に取るのが一番です。
古い本でも大丈夫
入門書や技法書は、出版年月が新しい本でなくても構いません。発売されたのがかなり昔の本でもまったく問題はありません。
なぜなら自分が知らないことは、自分にとっては新しい知識だからです。
そう、どんなに古い本でも、自分が「知らなかった!」「なるほど、そうなのか!」と思うことが載っていれば、「新しい知識を得られる本」なのですね。
次回に続きます。