写真を撮る時に、「うまく撮りたい」と考える人は多いかと思います。
「うまく撮りたい」というのは、写真を撮っていればごく自然に浮かぶ感情であり、同時に、自分が成長していくのに必要な思いでもあります。
……が、この気持ちが強くなりすぎると、写真を撮ることがつらくなったり、撮る時にプレッシャーを感じたりすることがあります。
今回はこうしたケースの解消法について考えていきます。
つらくなる、プレッシャーを感じるのはなぜ?
「うまく撮りたい」と思ったときは、あまり力まずに気楽に考えるとうまくいきやすい傾向があります。
たとえば、
- うまく撮れたらたのしい → だから、うまく撮りたいんだよね
- うまく撮れたらうれしい → だから、うまく撮りたいんだよね
ぐらいの考え方でのぞむのがちょうどいいんですね。
……が、実際はなかなかそうはいきません。
いつの間にか目的が変わっている
先ほどの項では、「うまく撮れたらたのしい(うれしい)から、うまく撮りたい」という例を挙げました。
つまり、「そうなれば、たのしい(うれしい)から」が目的なんですね。
が、いつの間にか、この目的が「うまく撮ること」に変わってしまうことがあります。
すると、「うまく撮るためにはどうするか?」という考えが強くなり、次のような感情が出てきます。
- うまく撮りたい → ちゃんと撮らなきゃいけない
- うまく撮りたい → 失敗しないようにしなきゃいけない
- うまく撮りたい → 前の写真以上に撮らなきゃいけない
そう、最初の例とはずいぶんと違った考え方になってしまうのですね。
今挙げた例をみてみましょう。
「~しなきゃいけない」と自分を縛る要素ばかりですね。人によってはこの「~しなきゃいけない」がもっと多いかもしれません。
となると、目的を果たすには、「しなきゃいけないことばかり」……。
こうなると、写真は「失敗はできない」「きちんと撮らなければいけない」というものになってしまいます。
そう、だから、写真を撮ることをつらく感じたり、撮る際にプレッシャーを感じたりするのですね。
たのしいはずの撮影が、苦行のようになってしまう――写真を撮ることがとても大変なことに感じてしまいます。
どう向き合うべきか
「うまく撮りたい」と思ったときに、写真を撮ることがつらくなったり、撮る時にプレッシャーを感じたりする。こうしたことは、誰にでも起こり得ることかと思います。
今まではそんなことを感じていなかったのに、ある日突然、こうした状態に陥ることもあるかもしれません。
では、どうすればいいか。
そう、いつでも立ち戻れるようにする。これが一番の対策かと思います。
そのためには、まず今回の記事で紹介した2つの状態があることを知る――「よいとき」と「悪い方にハマりこんでいるとき」があることを知っておきましょう。
こうした2つの状態があることを知るだけでも、状況を変えるヒントになります。
そして、もう1つの対策は「プレッシャーを感じる要素」を減らすこと。
この点については、次回の記事でくわしく解説します。