現在のデジタル一眼に欠かせない機能の1つに「手ぶれ補正」があります。この手ぶれ補正機構、面白いことに各社で名称が違っています。
というわけで、今回は主なカメラメーカー、レンズメーカーの手ぶれ補正機構の名称をみていきましょう。
▼手ぶれ補正って何?という方はこちらの記事にまとめています
手ぶれ補正機構の名称
手ぶれ補正には、レンズに手ぶれ補正機構を搭載した「レンズ内手ぶれ補正」と、ボディに搭載した「ボディ内手ぶれ補正」があります。
名称はメーカーによってそれぞれで、次のようになっています。
キヤノン
キヤノンの手ぶれ補正機構は、「IS」という名称がついています。これは、IMAGE STABILIZERの略です。
手ぶれ補正がついているレンズには
- EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM
といった形で、レンズ名に「IS」の表記が入ります。
ニコン
ニコンの手ぶれ補正機構は「VR」という名称がついています。これは、Vibration Reductionの略です。
手ぶれ補正がついているレンズには、
- AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6 G VR
といった形で、レンズ名に「VR」の表記が入ります。
パナソニック
パナソニックには、レンズに手ぶれ補正がついたもの(レンズ内手ぶれ補正)と、ボディに手ぶれ補正(ボディ内手ぶれ補正)がついたものがあります。
手ぶれ補正は、「O.I.S.」という名称がついています。これは、Optical Image Stabilizerの略です。
手ぶれ補正がついているレンズには
- LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.
といった形で、レンズ名に「O.I.S.」表記が入ります。
そのほか、ボディにつく手ぶれ補正を「B.I.S.」、レンズ内手ぶれ補正とボディ内手ぶれ補正を組み合わせたものを「Dual I.S.」と呼んでいます
オリンパス
オリンパスの手ぶれ補正機構は、「I.S.」という名称がついています。これは、IMAGE STABILIZATIONの略です。
オリンパスのミラーレス一眼は、ボディ内手ぶれ補正が基本で、レンズには手ぶれ補正がついていないものがほとんどです。
が、現在はレンズにも手ぶれ補正を搭載したものも出てきており、ボディ内手ぶれ補正と組み合わせることで、より強力に手ぶれ補正を効かせることができるようになりました。
手ぶれ補正がついているレンズには、
- M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
といった形で、レンズ名に「IS」表記が入ります。
ペンタックス
ペンタックスの手ぶれ補正機構は「SR」という名前がついています。これは、Shake Reductionの略です。
画像引用:PENTAX K-70
ペンタックスは、カメラのボディに手ぶれ補正を搭載している「ボディ内手ぶれ補正」を採択しています。
FUJIFILM
FUJIFILMの手ぶれ補正機構は、「OIS」という名称がついています。これは、Optical Image Stabilizerの略です。
手ぶれ補正がついているレンズには
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
といった形で、「OIS」表記が入ります。
ソニー
ソニーの手ぶれ補正機構は、「OSS」という名称がついています。これは、Optical Steady Shotの略です。
手ぶれ補正がついているレンズには
- E18-55mm F3.5-5.6 OSS SEL1855
といった形で、「OSS」表記が入ります。
タムロン、シグマ
レンズメーカーのタムロンは手ぶれ補正機構を「VC」、シグマは「OS」と呼んでいます。
VCはVibration Compensationの略、OSは、Optical Stabilizerの略です。
まとめ
手ぶれ補正1つとっても、メーカーそれぞれで名称が違うのが面白いところです。ミラーレス一眼では、ボディ側とレンズ側の手ぶれ補正を組み合わせたものもみられるようになってきました。
こうした表記を覚えておくと、名称から機能の有無をみわけやすくなりますね。
はれときどきカメラ編集部 RYOTA
はれときどきカメラの中の人その2。よく単焦点レンズをつけて街歩きをしています。好きなものは洋画とフエキくん。最近はツバメノートを愛用しています。
\ こちらの記事もおすすめ! /